ちゃそす "(新装版)メルキオールの惨劇" 2026年8月6日

(新装版)メルキオールの惨劇
雇い人の命で不幸のトロフィーを集める男、12。 奇妙な家庭で起こった悲劇の遺物を買取にある家族に取り入った先で、奇怪な利害関係が生まれる。 とても面白かった。趣味の合う作品。 異常な家族に邂逅する一般人視点ホラーなどではなく、異常な家族に邂逅する異常な人物の話なのが肌に合った。 朔太郎の愛嬌、バルタザールの不遜さがグッド。 12、いや最後は13になったのか? ともかく彼の自覚ある猟奇性、ニヒルな個性がとても魅力的だった。 描写も比喩が豊富で、主人公の斜に構えたような性格が描写の至る所に現れていた。 メルキオール、バルタザール、主人公3人の動機が錯綜し合い、異なる殺意が混ざり合う。主人公の動機も途中で仕事から個人的なものに移行し、3人とも目的のために手段を選ばないイカれた謀略を巡らせる中での腹の探り合い、牽制にワクワクした。 それから、バルタザールの不遜さ、中でもバルタザールに対して挑むように笑った瞬間が個人的にグッときた。その後不憫なのも良い。 最後、メルキオールにとってあれは確かに惨劇なんだろう。
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