sumotqn
@sumotqn
2026年8月9日
教室に並んだ背表紙
相沢沙呼
読み終わった
高校時代、不登校や保健室登校を繰り返していた自分として、各編の主人公たちそれぞれに強く感情移入して読んでしまった。
特に、表題作である『教室に並んだ背表紙』には強く心を動かされた。
社会人になった今だからこそ分かる、中学生特有の空気を読まなきゃいけない、みんなと同じじゃなきゃいけない、という強迫観念のようなものを、綺麗に並んだ背表紙に例えるのはすごく秀逸だと思った。
また、人として正しい行動がその集団でも正しいとは限らないのが、三崎を見ていて実感した。
ただ、しおり先生や佐竹のように、ちゃんと向き合ってくれる人もいるから、どんなに辛くても「詰んだ」とは思わないでほしいな。私だって充分周りの人から見たら若いだろうけど、そんな私からしても若い三崎には、まだまだ素敵な未来があるから、読書はもちろん、好きなものをたくさん見つけて、のびのびと日々を過ごしてほしいな。
私が落ち込んでいた高校生時代は、しおり先生のような存在はいなかったけれど、社会人になった今、私が誰かのしおり先生になれたらな、と未熟ながら考えてしまった。
物語はいつも私たちのそばにいて、自分の味方であり、そして、自分が知ることのない素敵な世界を私たちに見せてくれることをこの本は教えてくれました。
少しミステリー要素もあったかな?
繊細な中学生たちの描写には少し心を抉られたけど、間違いなく、この本を読んでよかったと言えるだろう。
