花春 "宝石商リチャード氏の謎鑑定" 2026年8月9日

花春
花春
@haru-tuge
2026年8月9日
宝石商リチャード氏の謎鑑定
宝石商リチャード氏の謎鑑定
辻村七子,
雪広うたこ
何年か前に数冊読んで、読書の時間が取れなくなって中断してしまっていた。完結したと聞き、一冊目から再読。 初読時は思わなかったけど、リチャードさん、正義くんにずいぶん振り回されてるのだな。 あと、良くも悪くも正義くんの心っておばあちゃんの影響がかなり強くて、こういう言い方は適切ではないのだけど歪な部分があるなあ、と感じた。 おばあちゃんではない、お母さんとの関係性なのかな…。彼、コミュニケーションが極端だよな。人の態度と言葉の機微に繊細に反応するのに、自分が他者に与える影響については無頓着というか軽く見積もってる?し、気付けない。悪いふうに噛み合うとストーカーになりかねないタイプっぽいというか。(これは谷本さんへの気持ちがちょっと熱量怖いな…と感じたのもあるかも) うまく言語化できないけど、いびつさに自覚的な部分と無自覚な部分が混在していて、無自覚な部分は自覚しないように強いプロテクトかかってるのかもなあ…とぼんやり思う。 いやでも大学生だしな…こんなものかと思わなくもない…?? 谷本さん関連や正義くんの過剰な褒め癖、コミカルな同性バディものの味付けとして読むなら違和感ないのだけど、ストーリーの中で扱ってる題材に同性愛とか時代背景を加味した犯罪とか繊細なものが入ってるので、コミカルなネタとして振り切れてないというか、わたしが勝手にシリアス文脈を付加してしまってるのかもしれない。 あと、初読時に「面白いんだけど、なんか期待してた読後感とズレるな…?」と感じたのだけど、あれかも、「ジュエル・ミステリー」と銘打たれてたけど、わたしが期待した「ミステリー/謎解き」ではなかったからかも。 確かに、ゲストキャラたちに宝石にまつわる秘められた思いやエピソードがあったり、それを紐解くことで前に進めていたりするのだけど、キャラクターたちが「謎を解くこと」そのものを能動的に行ってはいない、描写のメインそこに置かれていないため、「謎が解かれてゆく快感」がたぶん薄くて、期待した「謎解き、ミステリっぽさ」を味わえなかったのだと思う。 ふつうに宝石にまつわる物語…的な煽りならスムーズに読めた気がする。 書いてみて自覚したのだけど、全体的に、作品の雰囲気感やノリが掴めてない…わたしの読み方が下手なのかも! わたしが読者層ではないのか、読み進めたら掴めてくるのか、どちらかなあ? 数冊読んで確かめたい。
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