すふれ
@softsouffle7
2026年8月9日
学生との対話
国民文化研究会,
小林秀雄,
新潮社
読み終わった
個人的な感想。この本を読んで、自分の精神的な悩みは宗教性を失った現代人の悩みとして語れそうな気がした。でもこれは、ただ単に救済してくれる何かへの信仰(神や仏)を失ったという意味ではなくて、もっと民俗学的な意味での広義の宗教性だと思う。なぜだろう。この本に収録されている「信ずることと知ること」では、小林が終盤に柳田国男の文章を賞賛しながら「お化けは、だんだん追い払われるようになったが、何処から来るとも消してわからぬ恐怖に襲われる事は、人間らしい傷つき易い心を持って生活しつづける限り、無くなりはしないのです」と述べている。この世には訳の分からないことの方が多い。どうしても人間には自分の限界がある。文明が進化して、自分たちの全能性を疑わずに済む人たちは、科学的証拠が提示されたり、論理的な思考、言葉によって語ったりできればそれで大丈夫だと、ある種信じ切っている。ただ、私は信じ切ることができなかったのだと思う、どうしても限界ばかりの人間としての自分が感じるいろんな恐怖や不安を、一生懸命家庭環境や自分の思考の癖で整理しようとしたけれど、それでは抑えきれない、人間としての不安や悩みがあるのだと思う。きっかけや、日々のストレス要因として考えられるものはあるし、成育歴が与えた影響は大きい、でも、私は現代人として宗教を求める気持ちがあって、それが私を深く病ませているのだと思う。私の傷は、現代の中で自分の宗教性を見つけることで最後癒されるのだと思う。