
三井
@0047ab_reads
2026年8月9日

跡を消す
前川ほまれ
読み終わった
特殊清掃のお仕事小説
人生は線。
同じ生を生きる人はいないから、同じ死を迎える人はいない。
故人と残された人はずっともうすれ違うことはないのだよなあと、わたし自身の亡くなった家族のことを思い出しながら読んだ。
職業に貴賎はないというけれど、
やっぱり死人が関わる仕事をする人って、いまだになにか穢れ的に捉える人もいるのか、と物語を読んでいて思った。
あと、何かのきっかけがあって、この仕事にたどり着いたのかな?と思ってしまうのも先入観だね。
浅井の“浅さ”にはどうしても、うーん…と思ってしまうところがあるのは、読み手である自分の仕事柄仕方ないと思った。一般通過フリーター男性なら、そういうその場限りの、ただ聞こえがいいだけの、自分が言いたかったから言った慰めとか、第三者だからかざせる正義感みたいなのが出てしまうよね。それが、笹川にとってはよかったのだろうけど。
物語としては素敵なまとまり方だった。