
ちゃーりー
@charlies_books
2026年8月1日
オン・ザ・プラネット
島口大樹
読み終わった
フィクションとノンフィクション、過去と今を行き来するロードムービー。
言葉を与えて名づけてみても、思い出せるのはその言葉だけで、名づけるにいたった体験の感覚、感情、は言葉から零れ落ちていて、むしろ名づけた言葉のせいでそのときの体験は屈折して思い出され、その時にはまったく別のものに、もしくは別の角度から見たものになってしまう。
「だから、トリキが時制の話をベースにしてたから、今は点って言ってたけど、実はそんなことなくて、思い出す今と、過去の出来事とかその時の場面とかが混ざり合って記憶になるってほうがしっくりくる。記憶はなんていうか、はじめから固体じゃなくて、水が氷になっていくみたいに、徐々に記憶としての形になりはじめて、でもしばらくは水と混ざりあう部分もあって。思い出す度に、その思い出す今の考え方が、そのときの記憶に入り込んじゃって、そんな風に考えてなかったはずなのに、そんな風に考えてた、みたいに思っちゃうんだよ、そういう思い出し方をしちゃうんだよどうしても」
