みつ "ひきこもりの〈ゴール〉" 2025年3月31日

みつ
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@m-tk
2025年3月31日
ひきこもりの〈ゴール〉
---まず必要とされるのは、Fさんが語ったような「動けなさ」を理解することだろう。ただし、これは共感することと同じではない。これまでの調査経験から、いまひきこもっていない人にとって、この困難はとうてい共感的に理解できるものではないことを、私は実感している。しかし、たとえ共感できなくとも、困難を抱えているということだけは理解できるはずだ。誤解を恐れず極端な表現を用いれば、当事者に対して共感は必要ない。必要なのは、何か困難を抱えているということ、それ自体に対する理解である。
みつ
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@m-tk
---"先のことを遠くまで見通せて、悩みも全てなくなるというようなことは、決してないだろう。しかし、それがまさに生きていくということなのだ"という納得である。
みつ
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@m-tk
---個々の当事者の歩んできた長い道のりを辿ってくると、その経験を「ひきこもり」という枠に押し込めることが、無意味なようにも思えてくる。そして、ひきこもっていた一時期だけを取り出し、そこからの〈回復〉を論じることが、浅薄なおこないであるように感じられてしまう。彼/彼女らは「ひきこもり」云々ではなく、ただそれぞれの人生を歩んでいるだけなのだ。
みつ
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@m-tk
---何で三十五かっていうと、それだけの日々、心臓が動いて、胃が動いて、排泄をして、繰り返して、生きてきた時間が必要だったと思う。その時間がないと、そこに行けなかったっていうかさ。
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