
蟹座の読書
@reads_kaniza
2026年8月20日
☆新版☆ モーゼスおばあさんの絵の世界
モーゼス,A.M.R.,
加藤恭子
読み終わった
70歳を過ぎてから本格的に絵を描き始めたというアメリカの国民的画家、グランマ・モーゼスの自伝。絵はとても素朴で、古き良きアメリカの農村風景がよく分かる。一面の雪景色でも色合いはカラフルで明るいのが印象的。
"泳がなければ沈むほかない"働きづめの農場暮らし。今と違って生きのびること自体が大変な分、物事はよりシンプルだったように感じられる。1860年に生まれ、101歳で亡くなったモーゼスおばあさんはどんどん変わっていく時代をどう思ってたんだろうか?
「わたしの生涯というのは、一生懸命に働いた一日のようでした」という言葉が素敵。そんな実感がある人生、ちょっと憧れる。
妻を一人残して死ぬのが不安だという夫トーマスさんにモーゼスおばあさんが言った言葉、「あなたと知り合う前何年も、わたしはひとりでちゃんとやってこれたでしょう」。それでも出会う前に戻るだけ、なんて単純なことではないんだというトーマスさんの気持ちに、他人だった二人が一緒に生きていくことの不思議を感じる。
「遅咲きの画家」だけではないモーゼスおばあさんの人生を知ることができる、日本では数少ない本。翻訳した加藤恭子さんの著書も全部読みたいとひそかに思ってる。