
木村久佳
@kuCCakimura
2026年8月11日
シャーロック・ホームズの凱旋
森見登美彦
読み終わった
私たちが森見登美彦に望むゴリゴリの京都小説。ホームズ"幻想"冒険譚とでも呼ぶべきパロディ。推理より謎めく京都のほうに力を入れているので、抜群の推理力を発揮するホームズに会いたいと思って読むと物足りないかも(そもそもホームズがスランプに陥ってるところから始まるし)。
やっぱり森見登美彦すごいなって思うのは、この本、まったくもってどこを取っても全然京都を舞台にしなくていい!! 清々しいほどに。それが逆にすごい。森見登美彦といえば京都、森見登美彦といえばSFチックなファンタジーと思っている読者のためにあえて京都を舞台にしました、と言われても納得してしまうほどに京都じゃなくていい。褒めてる。私たちは森見登美彦に京都を求めているのだ。森見登美彦に「おまえら俺の京都が読みたいんだろう」って言われたら私ははいそうでございますって跪いてしまう。森見登美彦に見破られている。

