シャーロック・ホームズの凱旋

56件の記録
- kanademi@kanademi_01142025年5月10日読んでる発売当初に購入してから積み続け…すみません。ようやく辿り着いたら読んでて笑いが止まりません。一気に半分まで読んでしまいました。 いじけた?ホームズがどう凱旋するのか楽しみ。
- えまち@dn654sakata2025年4月22日買った読み終わった積読消化、本日読了。 登場人物はシャーロック・ホームズシリーズにおけるレギュラーメンバー達。 物語の世界はビクトリア朝京都、要は京都とロンドンが融合した世界と言える。 ここでの221Bを拠点とするホームズのスランプをめぐるワトソン視点の不思議な物語。 過去の事件についてはおおまかに語られるのみで、詳細はほぼ触れられていない。 いずれかのシャーロック・ホームズ作品を知っているとより楽しめるであろう。 今作を入り口にするも良し。 装丁も素晴らしく、カバーを外すと洋書の佇まいで本書を楽しむスパイスとして一役買っている所も憎い。 ハードカバーの良さをこれほどに引き出すデザインも昨今珍しいような気もする、是非一度現物を手に取ってみて欲しい。
- KOZOREADS@kozoreads2025年4月9日読み終わった(Instagram2024.3.23より) 舞台はヴィクトリア朝京都。寺町通221Bに住むシャーロック・ホームズ…。って、シャーロック・ホームズファンとしては読まざるを得ない。
- 美甘樹々@jujuMikamo2025年3月19日読みたい積読中最近親しくなった友達と話していて、早く読みたい、けど日本から持ってくるにはあまりにも重い&分厚い……とふたりで嘆いた。今度の休暇のときには読めるかな。
- うぐいすぱんころう@pigeon-pan962025年3月8日かつて読んだシャーロックホームズ×京都 森見登美彦先生の手によって 京都で活躍するホームズと仲間たちの 冒険譚 ラストに向けてのどんでん返しが すごい!! 読者を森見ワールドに引き込み 読む事で 京都とロンドンを行ったり来たり ホームズ ワトソン モリアーティ アイリーン が新しいキャラクターとして大活躍します
- のーとみ@notomi2025年3月6日かつて読んだ読まねばと思いつつ、ミステリではないであろう、もっと言えばホームズ・パスティーシュでも多分ない、文学作品としてのホームズ小説を読むのは面倒くさいなー、と思ってスルーしていた森見登美彦「シャーロック・ホームズの凱旋」が、Kindleのアンリミに来てたので、ちょうど法月綸太郎の「法月綸太郎の消息」で、ホームズというよりドイルの謎を解く小説を読んだばかりだしと読み始めたら、まあ、大方予想通りの物語だったけれど、京都とロンドンの両方を異世界として描きながら、ちゃんと街の物語にする森見登美彦らしさが、大技小技含めて楽しく、かなり面白く読んでしまった。これをメタではなく、入れ子として書いたことは、とても素晴らしいし、ある種、異世界モノ批判というか、異世界モノの何がつまらないのかについての小説にもなってて、ラノベと文学の境界線を歩いてきた作者だからこその達成だとも思った。 その上で、ミステリと文学の間にある暗い溝をしっかりと見据えて、1秒もミステリ的なことを書かずに、でも名探偵論にはなってる物語を構築して、ちゃんと面白い。ミステリ側から見ると、既にその先というか、特殊設定ミステリの異様な進化が、とっくに、こういう論点を超えていってしまってたりもするのだけど、そういう、もはやロジックの極北みたいなエンターテインメントになった本格ミステリを、もう一度、文学として再構築しようという試みは意外に誰も手をつけていなかったように思う。それを、後期クイーン問題をきっかけにミステリが書けなくなっていた法月綸太郎と同じような理由でスランプに陥ったホームズの物語として書いていて、その本格ミステリが孕む矛盾が「小説の問題」でもある、ということから出発してるから、やっぱり面白いのだった。しかも、そのきっかけは作者自身のスランプだったというから、なんかもう小説って厄介なものなのだ。 モリアーティとホームズがお互いのスランプの傷を舐め合い、アイリーン・アドラーとメアリ・ワトソンが新しい名探偵コンビとして活躍するなどの登場人物の使い方も上手いし、ビクトリア朝京都という舞台設定にきちんと必然があるのもよく出来てるから、森見登美彦の小説の中でも、結構すんなり世界に入りやすいんじゃないか。というか、世界に入り込んでもらわないと効かない仕掛けだらけの小説だから、そこは気を配ったのだと思う。京都に行きたくなるのは、森見登美彦作品を読んだ後には、まあだいたい思うから、そこもブレずによく書けてるのだろう。これが十万部突破というのは素晴らしいけど、これだけやって、ホームズ引っ張り出して、ドイルと心霊術の関係にも言及しながら、たった10万部かい、という気がしないでもない。みんな、小説読もうよ。