
まゆめろ
@msnmy_mymsn
2026年9月5日

三国志 全巻⇒1冊に収録
吉川英治
読み終わった
歴史そのものが主人公で、出てくる名だたる武将たちも、その脇役に過ぎない。
「この人、ここでこんなあっさり死ぬの?」がたくさんある。
始まりの頃の武将たちの勢力は、個人的な忠誠心や評判で人が集まった集団で、名誉が政治的資本だった。
だから「今は引くべき」であろうミリタリー的な合理性よりも、名誉を命懸けで守るという、私からすると「なんだかなぁ……」な理由で、色んな人が死んじゃう。
後に司馬懿が、
「怖るべき者には怖れる。わしはそれをべつに恥かしいとは思わん」
と言うのだけど、そんな「名誉より生存、メンツより合理性」な司馬懿が三国を統一する礎を築いたのも、また趣があるなぁと思った。
「漢王室の正当性を取り戻す」という、令和に生きる庶民の私にはいまいちピンとこない理念を掲げて戦い続ける、圧倒的主人公の蜀。
私からしたら、
「王室の正当性より、今日のご飯と明日の命のほうが大事なのでは?」
なんだけど、その辺は当時の民たちはどう思っていたんだろう。
「マフィアの縄張り争いに巻き込まれる街の人」くらいの認識でいいのかな。
……嫌でしょ、それ。
それにしても、胃薬をあげたい人が結構いる。
