120 "資本主義にとって倫理とは何か" 2026年8月12日

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2026年8月12日
資本主義にとって倫理とは何か
資本主義にとって倫理とは何か
ジョセフ・ヒース,
庭田よう子,
瀧澤弘和
経済学・経営学の観点と、哲学・倫理学の観点の両面から、資本主義、市場、会社、労働について考える一冊。 哲学者による本ではあるものの、概念的な議論だけに留まらず、企業の存在理由や所有形態、企業内の協力、雇用関係など、かなり具体的な問題に議論を展開していく。そのため、経済や経営についての議論としても読めるし、同時に「市場の中で人はどこまで自由に振る舞ってよいのか」「企業にどのような倫理的制約があるのか」といった倫理学の問題としても読める。 個人的には、9章、10章、13章あたりが特に興味深い。市場では競争が基本になる一方、企業の内部では協力が行われる。その違いはなぜ生じるのか、また雇用という関係は市場取引とどのように異なるのか。このあたりを考えていくと、普段は当たり前に見ている「会社」というものが、実はかなり特殊な仕組みであることが見えてくる。
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