きらた "半永久の花束" 2026年8月12日

きらた
きらた
@kirata
2026年8月12日
半永久の花束
半永久の花束
真紀涼介
高校生の航大と大学生の拓海、そして拓海の祖母·菊子との穏やかな日々と、植物が絡むささやかな謎を描く、表題作を含めた5つの話が収録された連作短編集、シリーズ2作目 存在しない鉢植えを求める老女 行き止まりの道で起きた人間消失 葉っぱと数字が示す暗号、など 今回も、航大が遭遇した植物が関係する謎に付いて拓海に相談するという流れが基本となっている ミステリとしての主張は弱めなので、この作品は、謎を絡めた感情の流れに浸って楽しむ形なのかな?なんて感じてます 今回読んで珍しく感じたのは「風吹けば謎」 拓海視点となっている話だったので、彼の内面を少し覗き込めるのが興味深かった 表題作は後味がしんどい 猫や犬を飼ったことのある人ならば序盤で察してしまう内容だが、全方向に居た堪れなくて“作者、なんて話を‥”と恨めしく感じた事を暴露しておく 前作『勿忘草をさがして』を超える内容ではないように感じたが、温かさと優しさと苦さが作品内で完結し、読者に牙を剥いてこないのは好ましく思う とは言え、青春のひとコマと落とし込むにはあまりにも辛い悲劇が描かれているので、安心して読めますよとは言い難いのですが(私見) ミステリ色は強くないので、世代を超えた交流を眺める話として楽しめると思うのですが、表題作の最終話だけは気を付けて下さいね、と思ったりしました どうでも良いつぶやき 青木美智子作品にもタラヨウの葉で手紙ってシーンがあったなぁとニヤニヤしながら読む話もありました 基本的にはほっと出来るような話なんですよね (* ॑꒳ ॑* )
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