
なつ
@shiro_kuro
2026年8月13日

N (集英社文庫)
道尾秀介
読み終わった
誰かの善意が回り回って優しいエンディングになる、とは限らない。けれど、報われることだってある。
読む物語によって感じ方が変わるというのは、とどのつまりそういうことだ。
あの日の自分の決断のせいで幸せになった人もいれば、むしろ命を落とすきっかけになった人もいる。
個人的に完成度が高いと思ったのは死にたがりのインコの話で、ひとつの短編として面白がった。
死人に口なしとは言うけれど、現代においてはSNSで容易く死者の言葉を演出できる。それを用いて犯人を暴くというのは中々に痺れる頭脳の持ち主だと思った。