みかこ "仕事のくだらなさとの戦い" 2026年8月13日

みかこ
@mkk_713
2026年8月13日
仕事のくだらなさとの戦い
20年くらい前の本だけど現状はほぼ変わってない感覚。 「機械化、コンピューター化は、人間の生活に余裕を与えたのではなく、働く時間を結果的に増やすことに貢献したのだ。」P28 自明なのに案外みんな気づいてないのか?はたまた疑問を持たないのか。加速してる。 父親の仕事の仕方みてたら思う。昔の人の方が、力の抜き方を知ってる。サボり方がうまい。 「生活のためにやむを得ず働くということと、生きることとが同じだとすれば、もう絶望してしまうということだ。」P29 ほんまそれ。 「この不自由な社会を自由な社会だと無理矢理言い聞かせなければならず、事実上の強制を自己選択と思わなければならないとは、なんと心をすりへらし、心の居場所をなくさせる社会だろう。」P46 ほんまそれ。 「この世界で自分を無用な存在だと思わせる競争原理こそが、人々を全体主義へと駆り立てたという歴史的事実こそは、『承認欲望』とは違う形で、人々が支え合い、生きる『意味』を確認しあえるあり方へと移らなければならないことの必要性を示している。」P74 これはほんまに怖い。まさに今そんな感じ。 「売春肯定論の多くの流れは、意識的か無意識的かは別にして、現代生活に対する市場支配の全面的な支配によって論拠づけられる。あるいは、市場の原理の上で行われる行為にはまるで差別や人権侵害はなく、全てが公正であるかのような幻想の上に成り立っている。」P106 これも今よくSNSで見る。個人的には現段階でのセックスワーカーの権利は保証されるべきやけど、売春を職業として認めるべきではない。 「人は、自分がその職業を選ぶときに、命を落としたり、心身ともに障害を引き起こす可能性のある危険な破壊的行為を、個人の好きで選びうる『職業』の一つのように、制度として肯定することがどうして可能なのだろう。」P112 ほんまそれな…。 あと本筋からズレるけど第3章注釈の「およそ売春を肯定しようとする男性のほとんどすべてはどこかで、セックス・ワーカーの援助などと称して、実際には売春制度の存続を望んでいるとしか思えない。」はほんまにそう思う流石に。私、セックスワーカー自身を否定してるわけではなくて、セックスワークが職業として成り立ってしまう社会を否定してる。 ここまで、3章までの問題提起は共感しながら読んだ。 そらそうやねんな。この新自由主義の元で経営陣が利益を求める→マニュアル化効率化する→労働の中の余裕と自由感がなくなる。労働の真価みたいなものを味わえる(人間的成長的な)って一部上層だけで、まあたいていは労働は苦痛なものでしかなくなる。せめてちょっとでも余裕があれば、無駄口叩きながら仕事できたり、一時間ごとに十分休憩がとれたり、座ったり立ったり場所を移動したりできたり、やり方を自分で決めても文句言われんかったり、融通が聞けば労働ってそんなに悪いもんじゃないのになあ、と日々思ってる。 4章、家事労働の可能性についてもまあ納得。家事労働は悪なのかって話。よくシャドウワークの賃金換算例出してる論説みるけど、全てを商品化してしまうことのリスクを見落としがちって指摘は面白かった。たしかになってかんじ。 5章、うーん、あまり希望は持てなかった。結局、そういう労働がしたくても、今の私には無理だから。なぜならそれでは食っていけない。そこまでいく経済的基盤すらない。どうにかしてくれ〜。 でも、労働自体が悪いんじゃないよねってのは十分伝わったよ。
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