ともろう "記号と事件" 2026年8月14日

記号と事件
記号と事件
ジル・ドゥルーズ,
Gilles Deleuze,
宮林寛
久しぶりに再読。読んでて元気が出る。赤ペンで線を引きながら読んでたけど、引用したい言葉があちこち出てくるから困る。 ここでは、福尾匠が『置き配的』などで特に重視しているドゥルーズのコミュニケーション観についての文を長くなるけど引用してみる。 「私たちは無用の言葉によって、さらには途轍もない量の言葉と映像によって責めさいなまれている。愚劣さはけっして口をつぐもうとしなかったし、目をとじようともしなかったのです。そこで問題になってくるのは、もはや人びとに考えを述べてもらうことではなく、孤独と沈黙の気泡をととのえてやり、そこではじめて言うべきことが見つかるように手助けしてやることなのです。押さえつけようとする力は、人々が考えを述べることをさまたげるのではなく、逆に考えを述べることを強要する。いまもとめられているのは、言うべきことが何もないという喜び、そして何も言わずにすませる権利です。これこそ、少しは言うに値する、もともと稀な、あるいは稀になったものが形成されるための条件なのですから。私たちを疲弊させているのは伝達の妨害ではなく、なんの興味もわかない文なのです。」(260頁〜261頁)
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