"夢を与える" 2025年4月1日

水
@en_sui_
2025年4月1日
夢を与える
夢を与える
綿矢りさ
まあそうなりますよねという展開ではある。でも、大人に囲われ偽ってきた自分の人生を自分なりに必死に生きてみたらこの結果なんてあんまりだ。信頼を手放し自ら崩壊した夕子の今後がすごく気になる。 綿矢りさの人物描写が好き。会ったことなんてないのに、なんかこういう人いたよなあという存在しない記憶がよみがえる。父母も、レースクイーンのお姉さん達も、マネージャーも、正晃も。特に多摩、素朴で爽やかでノスタルジーを刺激するめちゃくちゃ魅力的な子だ。夕子だけ非現実的な存在なのがやっぱり“夢を与える”側の人間だなあと思った。
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