つきつづ
@tsuzuru
2026年8月15日
ばけもの食道楽紀行
草森ゆき
読み終わった
かわいいバケモノとかわいい人の子の、ふたりならどこでも生きていけるタイプの短編集
ふたりも文体もわりと淡々としているので、そんなに気にならないんですが、罪があったりなかったりするモブのいのちはとても軽いし、たいへんドロドロした共依存のかたちでよろしい
大きいバケモノで暖を取る人の子とか、好奇心旺盛な人の子を尻尾で拘束するバケモノなどのシチュエーションと、警戒心ザルすぎてあらゆるものをたらし込んでいく人の子などもヘキに優しくて良かったです
あと、バケモノへの思いをある程度自覚してからの人の子がわりとアグレッシブでおもしろい
バケモノをひとりぼっちにしたくないと思う人の子と、いっしょにいるならおまえがいいのバケモノの希望を、じゃあ自分の腹で子を宿す方法探そう!で解決しようとするのはかなりのアグレッシブさ
ここメディアワークス文庫(もしくはカクヨム)なんですけど……
ほんとうにふたりならどこまででも旅が続けられそうですが、それはそれとして寿命お別れベクトルに舵を切るのかどうかには興味があります
ただあんまり長く生きても、生きづらくなるばかりのような気はするので、そのあたりは難しいところ
