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つきつづ
@tsuzuru
明日から使う予定のない雑学を得ることができたり、重めの関係性を拗らせているミステリ寄りキャラ文芸が好物 積読の山はほどほどに高い方がいい派閥
  • 2026年10月4日
    黒猫館の殺人〈新装改訂版〉
    今回わりと平和なつくりの館だな……ぐらいのゆるさで読み進めていたんですが、全然いつも通りのトンデモ建築物でしたね 手記をあとから読み進めていく形式都合で、なんとなく問題編(手記パート)→解答編(読み進めるパート)みたいなつくりをしているわけですが、いろいろお茶濁しながら楽しそうにしてる鹿谷さんと、それに振り回されてるのか外野で眺めてるのか微妙なラインの江南くんのコンビはおおむねいつもどおりお元気そうでよかったです あと、この形式だと、探偵と助手は基本的に危ない目に遭わないのでよいという気づきを得ました 安楽椅子だと探偵は遠巻きでも、助手くん走り回ったり、ときどき危険が訪れたりするイメージがありますが、鹿谷さんは身も蓋もない言い方をすると過去の事件を資料など漁って野次馬してるだけなので…… とは言え、探偵と助手的には「それでいいじゃないですか」ぐらいのテンションで納得する解決編を生産したら満足して終わってるけど、雑に野放しになってる人いるけど大丈夫そ?というのは気になるところではあります 良心の呵責などはともかくとして、「その動機で人殺してたら人間社会ではさぞ生きづらくないか?」みたいなところがままある
  • 2026年9月23日
    神竜の後継者1 出来損ないと二人の守護竜
    紙があるなら手元に置いておいた方が良いという発想 主人公くんが目覚めたら異世界でなんやかんやする系のコンテンツ、まわりを固める面々がチートであればあるほど安心感が強くてよいと思っています 序盤は、守護竜ふたりが不思議なちからで理解したさまざまと、ハイネくんがゲーム知識で得ているさまざまのすり合わせが進まないまま、お互いわりと説明に苦戦したてるのが楽しいですね 守られていればいいは本当にそれはそうなんですけど、現代日本人(仮)基本的に慣れてないから、守られ方を知る必要はあるし、最低一撃できれば二撃ぐらいは凌ぐ方法を知っておく必要がある気もする あと、ハイネくんのなかの人の視点によるうつくしい世界に向けられる愛着が現地竜人には神の視点として受け止められてるのが立場間ギャップを感じてよい 地の文でときどき出てくる描写とか、楽しそうにしてる姿も健やかそうでいいです 確かに無茶苦茶邪険にされてる後継()が急に人類愛語りだしたら心配されるのはそれはそうなんですけども おまけの守護竜視点、主人公くんが小動物かな?みたいな感じで観察されてる様子がおもしろすぎた まぁ本来軸ならなんとなく注意はしておいた方が良い対象ではあるのでそれはそうなんですけども
  • 2026年9月23日
    今宵は異世界探偵事務所で 密室と伯爵令嬢
    スマホとタブレット(と身近なチート)に頼って生計を立てていくタイプのトラ転(移)、スマホとタブレットを奪われたときあまりに無力 相変わらず人の善性を信じておもに女性陣に騙され続けている愉快な探偵くんと、チクチクと嫌味は言うのに、たぶん必死で探してくれてたんだろうなぁというのが滲み出るチートな助手くんの、おもに探偵くんがドタバタしてる感じ 助手くんはそろそろ大事そうなことはお話してもらって…… もともと、マニュアルなども整備されており、およそ帰還できるタイミングも判明したうえでの異世界転移スタートだったわけですが、それでもわりと帰り際はバタバタするし、急に魔王も聖女もやっぱりいるんじゃん?ってなるのおもしろかったですね 探偵くんの知らないところで助手くんが異世界テンプレをまっとうしてる 続くならジャンル変わりそうですけど、探偵くんは探偵してて、その横で助手くんが世界救うんですかね? それはそれで楽しいかもしれない
  • 2026年9月6日
    龍ノ国幻想9 天恵の命
    こと荒事については有間きたこれで勝てる……!みたいな謎の信頼がある というか、ほんとうに有間さんがかっこよくてすごい (武力的に)ピンチのときには来てくれるうえにつよい 祈社奪還パートもたいへん盛り上がった 闇に乗じて密やかにかつ堂々とはじまる反撃パートがあつい 冒頭のしあわせ親子が思いのほか続かないのと、臣下のみなさんがわりと日織さんから雑に扱われてるのが面白かったんですけど、和気くんが順調に拗らせてることへの若干の不安がある いや、たぶん日織さんなりの優先順位とかもあるし、状況が日々変わるというのもあるんでしょうけど、何も知らされてない乙名をはじめ、みんな混乱しててかわいそう……でも王様に振り回される臣下たちはどれだけあってもかわいくていいですからね さておき、過去のやらかしやら何やらで絡まってる悠花さんはここからどうするんです……? 日織さんもちょいちょい思うけど、若干生育歴などの歪みが思考に出ている気がします 世界が滅ぶときは一緒にいてくれそうだけど、それ以外のときは一緒にいない覚悟を決めてる場面のほうが多くない?だいじょぶそ? 龍くんとのお約束云々がまぁまぁに不穏なんですけど、国離れるだけで見失うのは龍くんがわるくない?という気持ちなどもありつつ 次巻あたりで決着してほしいけどどうかなぁ……
  • 2026年9月6日
    龍ノ国幻想8 呱呱の声
    やることが多い!みたいな計略パートと、走れパパ!的な妊娠→出産パート シリーズ的に、龍のお取り扱いがたいへんよろしいと思っているのですが、いないいないと騒いでいた龍たちが、日織さんが戻ったとたんに「いた!」ってなるのたいへん興味深い 龍くんたちなんのかんのと皇になついてるの……?角取られちゃったのに……?という気持ちがある 大地は干上がりもしくは水没しそうなんですが、なんとなく先行きは明るいような気がしてきました 日織さんがいいならいいんだけど、悠花さんでいいの?みたいな気はしてきた 足元グラグラ感もあるんですが、夏井さんが支えるものとしてたいへんに有能なので…… 悠花さんなりの覚悟も誠意もあるんだけど、いかんせん足元グラグラなのがよくない気がします 何にせよ間に合ってよかったねとは思うし、しあわせにもなってほしい この辺は和気くんがどう育っていくか次第なのかもしれない 不津くんはド正論パンチで殴られたので、まぁ……とは言えあたらしい傀儡もあんまりだいじにしてもらえなさそうだけども あたらしいいのち、すでに不穏な感じもありましたが、せめて健やかであってほしい
  • 2026年9月6日
    龍ノ国幻想7 神問いの応
    夏井くんの有能なやさしさが端々で光っていましたね さすが悠花さんと空露さんが認めた夫よ 日織さんがひとを使うことを躊躇わなくなってきたのはいいことなんですが、いかんせん人手が足りてないのもあってやや人使い荒め そもそも龍ブーストがあるので、あんまりそんな感じはしないものの、ちらほら王さま振る舞いでたらし込んでいる相手もいるんだろうなぁ、という気もします 無事に同盟はなりそうなんですけど、お腹の子がさぁ……!という気はするし、「お相手は龍」するならますます声聞ける女王立てた方が世界は平和そうなんですけど、そのへん歴史的にはどう処理されてきたんだろうなぁ、というような気もする 会わないって決めてたけど、この流れで会いに来ないのわりとだめじゃない?みたいな状況になってきた悠花さんの明日はどっちだ
  • 2026年9月6日
    龍ノ国幻想6 双飛の暁
    相変わらず世界がおおむね不穏なのに、何由来の不穏なのかがよくわからないのがおもしろい とうとう日織さんも「やってみたら分かる」的なテンションで行動に移すレベル いや、まぁそもそもこの話はだいたいそうだったかもしれない それでこそ不思議生物だという感じはする龍のムーブにそわそわするヒトビトの明日はどっちだ(全体的に)という感じの回でした そろそろ1冊で一段落しなくなってきたのは、続きが出るタイミングで話をうっすらとしか覚えていられない派のものとしてはなかなか厳しいものがあります 悠花さんと日織さんのエンカウント、思ったより焦らされませんでしたね……という気持ちと、まぁそろそろ会っておかないとな、という気持ちはありつつ、悠花さん戻ってくる道筋あるのか……?という気持ちが混沌としています 幼めの王さまに仕える顔が良くて頭のいい護衛とかいうシチュエーションはたいへんよろしいんですが、それはそれ 周辺的には有間くんがいちばん無難に王さまできそうなんですが、いやでも彼も身内に刺されてたよな……みたいな気持ちにもなるので、国治めってやっぱりたいへん いやでも有間くんとこはだいたい壮大な内輪揉めだし、和気くんのところも露骨な傀儡だし、日織さんは国治めとはあんまり関係ないところのハードルが無茶苦茶高かったような……? それはそれとして、日織さんが堂々とした感じの王さま振る舞いしてるとなんとなく安心します 悠花さんがそばにいないときにめそめそしてると切ない気持ちになるので
  • 2026年9月6日
    龍ノ国幻想5 双飛の闇
    相変わらず絶妙に誰も彼もしあわせじゃないままさまざまに囚われていておもしろい さくさくと逃亡の用意を整えて飛び出していった悠花さんが謀してたパートはまぁまぁ楽しそうだったんですがどうしてこんな…… あまりにも外のヒトビトからの見え方が微妙なのでどうなるかと思ってた不津くんが思ってた以上にアレな感じで急に面白くなってしまった おまえがすべての元凶なんですけど、たぶんそんなつもりじゃなかったんだというのは分からないでもない でもこの状況で無血開城狙えると思ってるなら不津くんもなんのかんのと言いつつやはり平和な原の民なんだよ、という気もします それはそれとして都合よく戴かれて、誰もいない原で王さまやってる不津くんは見たい気もします じゃあどういうつもりだったんだよという感じはあるので…… 「遠すぎる」的な話がちらほら出てくるわりには、脇を固める商人さんなどはいつメンなので、やはり定住してる民的には広いけど、移動してるヒトビト的にはまぁ動ける範囲なのかなという気もしつつ とは言えやはり縦長なのでまぁまぁ遠い気もしつつ ところで、みんなどんどん龍のいない大地に出ていこうとしてるけど、シリーズタイトル的には大丈夫そ?
  • 2026年9月6日
    穏やか貴族の休暇のすすめ。短編集
    特定販路の特典がこうやって本になるの、たいへん助かる 本編がそもそも休暇で、閑話もあるんだから短編集は実質本編では?という気もしますが、本編のあいまのお話とか、無もなき村人だとか精鋭さんたち視点とか、あればあるだけ助かりますからね 陛下と貴族さんのお手紙集とか、寝込んでる時期になんとなくどちらかはそばにいるふたりの姿からしか得られない栄養がある気はします あとふつうにもとの国にもわりと頭おかしいおともだちを量産してたり、さらっと「ノウハウごと持って帰ってこい」みたいなこわい話を展開してる陛下と宰相のお手紙とか……おおむね「そういうところやぞ」感がつよい 戦闘力がおかしい面々、いちばんつよいのは誰だ、を決めようにも、そもそもたぶん陛下がチートなのでぇ……という気持ちと、それでも俺たちの一刀ならやってくれる……!という気持ちがときどきせめぎ合いがち 見たいか見たくないかで言えば見たい
  • 2026年9月5日
    今宵は異世界探偵事務所で
    記帳するための台帳もあれば、国別対応マニュアルも、当事者コミュニティもあり、最低限の福利厚生まで整っている、たいへん異世界人対応慣れしたファンタジー異世界とかいう、トラ転にやさしい世界 ただし、テンプレは裏切られるので、魔王もいないし聖女は包容力があるし、冒険者は一般的な職業ではない そんな環境で、憧れの名探偵を目指したいけどちょっとメンタルが追いついてないなかで探偵したり推理小説を世に広めようと奮闘している探偵役と、その横で、このにぶちんをどうにかしたいな〜と思いつつ気長にやってるチート寄りな助手による、ほのぼの異世界ぐらし ……と思ったけど、ほのぼのと言うにはわりとスピード感のある殺人が行われている気もします プロジェクターがないから魔法でどうにかしよう!のあたりからなんとなく能力の無駄遣い感があったんですが、まぁ言語チートを活かして、現地言語に不慣れな探偵くんの代筆の座を得ている助手くんが満足そうだからまぁいいか……ぐらいの感じにはなるほのぼのさ さておき、落ち人コミュニティ間でなんとなく文明やら科学技術発展の取捨選択が行われているさま、神さま気取りか?みたいな殴られ方しそうで若干思うところもあるんですが、まぁそういう感じの作品ではなさそうなので、大丈夫だと思いたいところです 助手くんサイドの思惑が見えるような見えないような感じだったので、このへんは今後に出てくるのかもしれないし、出てこないままかもしれない
  • 2026年9月5日
    穏やか貴族の休暇のすすめ。(3)
    大侵攻に防衛戦と、ギルドの冒険者たちが総力をかけて街を防衛しつつ、大量の魔物と戦ったり、単騎最強と名高い一刀が安心と信頼のバケモノ特攻したりするわくわく感と、魔法使い頭脳バトルの様相 精鋭くんたちも大活躍なので、やはりある程度のエリアで伝令飛ばしたり戦力をいい感じに振り分けたりする防衛戦はたまにやるとおもしろいもの 相変わらず休暇を楽しんでる貴族はさておき、彼を取り巻く愉快な面々がなんとなく貴族の振る舞いに理解を示しつつも、いやでもそれはそれとしてさ!と我を通そうとしてるところの塩梅がかわいくていいですね 末永くわちゃわちゃしているさまを眺めていたい的なニュアンスで とうとう本編介入を果たした陛下は放任主義と見せかけて、いちばん重ために拗らせてるのが垣間見えるのもたいへんよろしい というか、ぱっと見た感じ放し飼いにしているヒトビトほど、何かあった時にぐちゃぐちゃになってる感じがするのもおもしろい まぁ、放し飼いにしてないヒトビトはふだんから小出しにぐちゃぐちゃになってるので…… 早く終わらせたい休暇なんてない、というのはわりと真理でこまる
  • 2026年9月5日
    穏やか貴族の休暇のすすめ。(2)
    盗賊加入編 PTにひとりいれば何かと便利なシーフ枠 と言ってはみたものの、迷宮の仕様なのか、PTメンバーの都合なのか、あまり鍵開けたりしてるイメージがないので、PT的にシーフかと言われると諸説ある 街なかでは、後ろ暗いことをしたり、イカサマしたり、怪しげな店に出入りしたり、精鋭を使いっ走りにしたりと、わりと盗賊感つよい気はするんですが そして、ふつうにわるい盗賊のはずなんですけど、なんとなく陽のもののかおりがします なんだろうな……志望動機がちょっとアレだからかな……それともいっぱい食べて健やかそうだからかな…… わりと本編の序盤で光堕ち()してる感じで、情緒ぐちゃぐちゃになるんですが、ふだんは飄々としているのもかわいいなと思っています ヘキの煮凝りはおくちあーんの場面 開けちゃうあたり完全にねぇ……というのと、特に気にせず口のなかに指入れちゃう好奇心のかたまりの微妙にかみ合わない温度具合がよろしい のほほんと冒険者を楽しんでる貴族が、いつまでも冒険者という感じにならないのは、当人の問題なのか外野の問題なのかは諸説ある気がしてぎした いや、まぁ当人があまりにも冒険者感薄いのもあるといえばあるんでしょうが、外野があんまり冒険者として扱う気がないから、というのも大きい気がするんですよね 空気が読める宝箱とか、PTメンバーやら年下組のちょっとした動作だったり、気遣いだったりを向けられるさまがあまり冒険者みがないというか あちらこちらで知識欲に忠実にふらふらして、本を読み漁って寝坊したりしているさま、たいへんに休暇を満喫している感じがしていいなぁ、と思います ぜいたくな休暇の過ごし方という気がして
  • 2026年9月2日
    穏やか貴族の休暇のすすめ。
    なろう版は過去に読んでいるので、実質再読のようなもの 主人公PTがつよつよで、いのちの危険があまりない状態で行われる冒険もの、心穏やかに読めるのでたいへんよろしいと思っています 基本的にみんな主人公への感情がやや重のなか、主人公自身はおおむねすべてに自覚はしつつもある程度まで放任してる感じの総構われ世界線もよろしい いにしえのRPG感などもあります 基本的には、好奇心のおもむくままに本の虫したり、社会見学のテンションでいろいろ手を出したりして異世界を満喫しているんですが、「冒険者です」の顔をしているわりに、ちゃんと守られる側の自覚があったり、それなりに貴族をしている雰囲気が出てしまうのがそういうところだぞ、という感じ 可愛くてよいですね あと、自国サイドに圧倒的にチートしてる王様がいるおかげで、なんとなく五体満足ハッピーエンドが約束されている気がするのもよい 適材適所を理由にして、王さまにすべてを丸投げしつつ、帰り方を熱心に探し回るでもなく、休暇という体で異世界の見聞を深めているさま、たいへんに健やかなので…… 既刊がそれなりにあるのもうれしい
  • 2026年8月30日
    龍ノ国幻想4 炎ゆ花の楔
    相変わらずの四面楚歌感のなかで、諫言なのか甘言なのか誰を信じていいのか的な疑心暗鬼拗らせがちな日織くんと、実際諫言だったり甘言だったりするまわりのヒトビトとで、いつもどおりギスギスしてるさま 王さまってこんなにも難しい この調子で1巻1人ペースで仲間を集めたとして、ある程度国が落ち着くまでに何冊かかるのか…… お世継ぎ問題については、悠花ちゃん的にはそれでいいとして、悠花くん的にはどうなんです?という若干の興味だけがある あと、そもそもやることやってる感じはあるので、外野的にそのへんの処理がどうなってるのかという雰囲気もなくはない おそらくメインCPは確定している作品だと信じていられるうちは、この展開でも「まぁいい感じに暗躍して元気に帰ってきてくれるはず」という謎の安心感があるんですが、世界がままならないのが困りもの あとたぶん新刊に追いついたらハラハラしたまま待つことになりそうなのも困りもの 傍らで展開している有間くんパートはとりあえず一段落したのか……?
  • 2026年8月23日
    時計館の殺人〈新装改訂版〉(下) 館シリーズ (講談社文庫)
    終盤のひっくり返しパートで「えっなにそれ忙しい!」とふるえあがるさま 閉ざされた環境での連続する犯行、犯人が忙しくないはずはないんですが、TLをお見せされることでいよいよ増すばかり 思ったより死者は多くて息子くんはあたおかでした いやまぁそれはそれでいいのか……? このあたり、幼少期ぐらいの姉弟の関係性やらお家の雰囲気はわりと気になるところです 基本的にはいつもどおり「警察に言う気はないよ」スタンスな探偵役が、ほんとうに好奇心に忠実でよろしいんですけど、そのわりにわりと安全地帯にいるので、好奇心に殺される日が来そうで来ません 車はわりと毎回壊れかけなんですけど 何にせよ、あとふつうに一発ネタだと思ってた作家(職業)が思ったより続いているようで何よりです まぁ、寺を継ぐ日は遠そうですし…… 相変わらず館は遊び心増量中なんですが、どこまでが建築家の構想で、どこからが施主の執念なのかは気になるところ
  • 2026年8月23日
    時計館の殺人〈新装改訂版〉(上) 「館」シリーズ (講談社文庫)
    山奥の館にはヘキが詰まりがち 病気持ちのかわいい娘さんを住まわせるためだけのこだわり強めの屋敷と、娘さんの死後にそこに住みつづける顔がよくてちょっと心を病んでしまっているタイプの息子くんとかいうヘキの煮凝り 古き良き山奥の洋館あるあるな世界観ではあります 久しぶりの江南くんがそれなりにお元気そうに社会人をしておられて安心したんですけど、またろくでもないことに巻き込まれてる…… オカルトパートわりと一瞬だったの、なかなかにお作法を感じてよかったです 本筋がオカルトじゃない作品に見られるあっさり具合でよい あと、今回も安心と信頼のあんまり暮らしたくないタイプの館なんですが、ふだん暮らしてる人数が少ない、かつあまり客人を招かないから目立たないだけで、この部屋数で水周りこの設備なの大丈夫?みたいなことも若干気になります 世界の大豪邸、お手洗いとお風呂って部屋ごとにあったりしません?
  • 2026年8月15日
    ばけもの食道楽紀行
    かわいいバケモノとかわいい人の子の、ふたりならどこでも生きていけるタイプの短編集 ふたりも文体もわりと淡々としているので、そんなに気にならないんですが、罪があったりなかったりするモブのいのちはとても軽いし、たいへんドロドロした共依存のかたちでよろしい 大きいバケモノで暖を取る人の子とか、好奇心旺盛な人の子を尻尾で拘束するバケモノなどのシチュエーションと、警戒心ザルすぎてあらゆるものをたらし込んでいく人の子などもヘキに優しくて良かったです あと、バケモノへの思いをある程度自覚してからの人の子がわりとアグレッシブでおもしろい バケモノをひとりぼっちにしたくないと思う人の子と、いっしょにいるならおまえがいいのバケモノの希望を、じゃあ自分の腹で子を宿す方法探そう!で解決しようとするのはかなりのアグレッシブさ ここメディアワークス文庫(もしくはカクヨム)なんですけど…… ほんとうにふたりならどこまででも旅が続けられそうですが、それはそれとして寿命お別れベクトルに舵を切るのかどうかには興味があります ただあんまり長く生きても、生きづらくなるばかりのような気はするので、そのあたりは難しいところ
  • 2026年8月11日
    龍ノ国幻想3 百鬼の号令
    急に雰囲気変わったな……? 触りだけ出てましたが、思ったとおり穴の底はこわいところだったし、外の国はギスギスしてた 外野がギスギスするのは理解できるけど、フィクションのなかでくらい仲のいいきょうだいとか見てもいいと思うんですよね…… ようじょはたくましく育っていきそうで何よりです すこやかに育ってほしい いまのことろシリーズ中でいい感じの国造りをしてくれそうなのは有間くんだと思っているんですが、とはいえおまえも柵焼いちゃうタイプの蛮族か…… 意外と平和じゃないな?この世 姿を見せないわりに存在感は増してきてる不津くんが思っていたよりだいぶ不穏に暴れ回ってそうでたいへん面白い 急に外に出てそんなに基盤ちゃんとあるもんなんですかね?という点も含めて 国治めもまぁまぁ不穏で世界が穏やかじゃねぇな……というのと、国主あるあるな後継者問題の行方があんまり明るくなさそうなのと わりといい妻しようとしてる悠花さんがどの路線に向かうのかは気になるところですが、なんか失踪してしれっと夫の座に収まるかと思ったら、ちゃんと思春期の少年みたいな悩み事しててちょっと安心した ただ、主人公のこころの平穏のためにも離れずにそばにいてほしいんですけど失踪はしそう
  • 2026年8月11日
    天翔る縁
    天翔る縁
    おともだちのあかし、に天を仰いだ ごみくずなにんげんが……ぜんぶにんげんがわるい…… 伝統ひっくり返しものにおける、儀式失敗の流れはまぁ慣れてると「はいはいテンプレテンプレ」ぐらいのやつなんですが、おもに主人公からすれば自責案件なわけで、悠花セラピーがよくききます 不津くんが子育てに無茶苦茶失敗してる感あるのたいへんに面白い 王としてはまぁいいんだろうけど、万人にとっての穏やか治世とはまぁまぁ縁の遠そうな男 外の国からの新規参入がまぁいい感じに外の国の男という感じでよかったですね 蛮族(仮)の王になる男はやっぱりこのくらい野心と闇がないと…… つくづくメインっぽい登場人物たちの闇がさらっと深い 1巻の箱パートでも思ったけど、今回の龍を喚ぶ場面も光景としては無茶苦茶うつくしいことが容易に想像できてすごい まぁ、儀式と神話で国治めするなら、このくらいの箔付けは必要なのかもしれない おめかしパートも無茶苦茶よかったので、引き続き薄暗い執着を煮込みつつ、せっせとおめかしさせてあげてほしい
  • 2026年8月11日
    神欺く皇子
    神欺く皇子
    あらゆるがっつり系ファンタジーとごりごりの歴史モノに共通する、設定を覚えていられるうちに通しで読むしかない……みたいな謎のプレッシャー ここからあちこちの国が絡んでいく展開になるとして、果たしてどこまで馴染めるのか…… まぁまぁ理不尽な思想のもとにある統治体制に立ち向かう主人公、後方で応援したくなりますね……!という気持ちで楽しく読めました 思慮深いところと、わりと勢いで走り出すところの差がなかなか愉快でよろしい 妻たちの秘密が闇深すぎていきるのってこんなにもしんどい……という気持ちになったので、はやめに世界を穏やかにして陽のもとで穏やかに過ごせればいいよねという気持ちと、それはそれとしてこのタイプの主人公たち、心へし折られかけた瞬間が輝くからな……という気持ちが複雑に絡み合っています 鬱屈したキャラがたいせつな光のために必死になるところも、傷だらけになってもいろいろ預けられたさまざまとか背負ったもろもろのせいで立ち止まることは許されない主人公の足掻きも、どれだけあってもいいですからね 謎解きパートはおおむね予想がつくところと、なるほどね?というところが半々ぐらい かわいい光の妻と、うつくしい陰の妻、そして線細めの旦那さま……百合の園の壁になりたいな……みたいな気持ちで過ごしていましたが、そんな感じにはならなくてしょんぼりです さておき、この類いの設定、わざわざ「何と言っている?」とか聞かなくても、そもそも聞こえる側が統治者になる方が話し早くない?と思わないでもないな……
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