
きん
@paraboots
2026年8月15日
新古事記
村田喜代子
読み終わった
8月15日
終戦記念日
この日にこの本を読み終えるとは思わなかった
原子爆弾という悪魔を生み出した科学
科学は善にも悪にもなるんだと改めて思わされる
小説にも科学は死神を産み出したとあるがまさにその舞台裏が描かれる
その科学を支える頭脳たちがニューメキシコのロスアラモスに集結するところから始まる
主人公は恋人の科学者に追従しやってくる日系の女性
日本人排斥の風潮が強まる折、恋人についてロスアラモスの地に足を踏み入れる
ひょんなことから動物病院の看護師見習いとなり、科学者が連れてきた犬たちの面倒をみることになる…
さて第二次世界大戦の話となると、日本にいて日本人だとどうしても見えてこないアメリカのことが、この小説を通して少し垣間見えた気がする
決して戦争戦争していないこの小説には、命を奪う戦争と対義的に犬や人間の命の誕生が多く描かれている
そのあたりが読んでいて心地よく感じた
やっぱり悲惨な描写ばかりだと、正直疲弊するもんね…
ぼんやりとだけど、戦争や平和ってなんだろうなと
思い起こされた一冊
でもなんで古事記って名前なんだろうって、読み終えていまなおわかってない
追記
戦争ってなると重く暗くなる
もちろんちゃんと真面目に考えないといけないんだけど、それでも辛い描写が続くと読めなくなってしまう…
でも楽しく読めたのは村田さんの描く命の輝きみたいなものに希望を感じたからかもしれない






