南無大師
@namu_daishi
2025年4月1日

禍いの科学 正義が愚行に変わるとき
ポール・A・オフィット,
大沢基保,
関谷冬華
読み終わった
有名なほん。とても面白かったが、いわく付きのレイチェル・カーソンの章がかなりモヤモヤした。全体的には、正義と信じて、科学の発展と信じて進めたことが、今から見ると悲劇となるエピソードがいろいろ収められている。オピオイド系鎮痛剤の濫用問題、トランス脂肪酸が解る前のマーガリン問題、優生学、ロボトミー手術、ハーバーボッシュ法のハーバーによる化学兵器、メガビタミン療法...これらは面白い。特にハーバーの話は非常に考えさせられる内容。で、沈黙の春。この本の沈黙の春批判が、事実に基づかない。典型的な間違ったレイチェル・カーソン批判。他の章もこのクオリティで批判している可能性が頭をよぎって、集中できなくなる。