
のぼりおり
@noboriori
2026年8月15日

小さきものたちのオーケストラ
チゴズィエ・オビオマ,
粟飯原文子
読み終わった
前作の『ぼくらが漁師だったころ』は個人的オールタイムベスト級に素晴らしかったが、続く本作も傑作だった。
精霊を語り手として、その宿り主の数奇な運命を描くという独特の設定。巻頭に宇宙論の図解があったのはさすがに面食らったし、本編が始まっても最初の頃はわけわからん部分も少なくないが、読み進めていくと意外と慣れていく。
前作もそうだったが、大掛かりな陰謀や策略に巻き込まれるわけではないのに運命論的にじわりじわりと悲劇へと転じていくさまはかなりの読み応え。また精霊を語り手とすることで、心理描写も説明臭くならずに読ませる。
3作目である『The Road to the Country』の邦訳も待ちたい。





