
余白
@ruisui
2026年8月16日
化け者手本
蝉谷めぐ実
読み終わった
図書館で借りた本
化け者心中の続刊。
今回は中村座の客席から首の骨が折られた死体が続けて出て来て…
事件も面白いのですが、この元女形魚之助と、鳥屋の青年藤九郎の二人の関係が…とても良きデス。二人ともめちゃくちゃ悩んでて苦しい、切ない(時代物の作品にそぐわない言い方だけど、いわゆる「ブロマンスもの」です)。
互いが、互いに影響を受けて変わっていくこと。それは確かに、怖いことかもしれません。
——
「変わることって、とっても恐ろしいことでござんすねぇ…でも変わることで得るものも沢山ございましょう」
「化け者になって得るものですか…そんなものに何の価値があるってんです。現に俺は人を傷つけました」
「あら、人を傷つけずに生きていける人なんぞ、この世におりますやろか…己が聖人と思い上がっちゃいけませんえ。あなたが息を吐いているだけで、あなたのことが憎くて堪らないお人もいるでしょう。でも、あなたが息を吐いているだけで救われているお人だってこの世にはおりいす」
……
「大丈夫、あなたは化け者になったりいたんしんせん…あなたの芯のところはどうやっても変わらへんのやから」
——
あと10日もすれば文庫版も出るようなので、出たらすぐに入手したいと思います。






