
Mimi
@mimi373
2026年8月16日

水を縫う (集英社文庫)
寺地はるな
とても良かった!心が温まった。
家族のそれぞれの視点、想いも、重ならないからこそ美しさを感じた気がする。
子供たちの名前の由来がとにかく素敵で感銘をうけた。
「流れる水は、決して淀まない。常に動き続けている。だから清らかで澄んでいる。
一度も汚れたことがないのは清らかとは違う。
これから生きていくあいだにたくさん泣いて傷つくやろうし、悔しい思いをしたり、恥をかくこともあるだろうけど、それでも動き続けてほしい。流れる水であってください。」
それぞれがそれぞれの価値観を持つことは決して悪いことではないし、どれが正解でどれが間違っているということではない。
ただ、自分の指針というか、自分の好きなことを曲げずにいること。
それが人と合わないこともあるし、否定されることもあるかもしれない。
だけど、それと面と向かうからこそ、清らかで澄んでいられるのかもしれない。
自分の好きなことを好きではないふりをするのは1番さみしいこと。
親としての子への想い。
さつ子は頑固だし意固地だけど、子を愛する思いがあるのは間違いない。けど彼女は「正解だと信じてしまえる、すこやかな娘」。とことんまっすぐなんだとおもう。