み子 "イン・ザ・メガチャーチ" 2026年8月16日

み子
み子
@mikosango
2026年8月16日
イン・ザ・メガチャーチ
推し活への熱狂と冷笑、MBTI、陰謀論、ミッドライフクライシス、朝井リョウ作品の各界隈への解像度の高さは毎度感嘆を通り越してもはや怖い。結局この時代に確かな正解なんてなく、物語の「結」は自分で決めろと問いかけられている気分になった。 ===== 以下、雑多な感想メモ(ネタバレ有り) ・今後の人生で還ってくるのはやってきたことよりもこれまでやってこなかったことなのかもしれない、の言葉がミドサー中堅社員にはずしんと響く 「四十代までは、自分がエネルギーを注いできたことが給料となり安定となり、自分の人生に還ってきてくれていた。だけど四十代も後半を迎えた今、還ってきているのは、当時エネルギーを注いでこなかったことのほうばかりだ」 ・I型人間、澄香の大学生活パートの描写は共感ばかりで気持ちが抉られて本当につらい。あなたは絶対にINFPだよねなんて無邪気に言ってくる友人なんて友人じゃないからほっとけ。 ・推し活(オタ活)って「推し」のそのものが好きなのか、推しを通じ広がっていく人間関係、コミュニティに依存しているのか時折わからなくなるよなと思う。自分も大学時代に某ジャンプ漫画のオタクをやっていたときがあったが、この現象に陥り、人間関係に疲れて界隈から離れた経験がある。 ・推し活界隈のX投稿傾向に対する解像度の高さに震える。アイドル愚痴垢の伏字文化の話が小説に出てくるなんて思わないじゃん。とはいえ、この作品を読んだ「これまで推し活と無縁だったおじさん」にしたり顔でこの文化について語られるのはご勘弁。あと、「推し活」という言い方もキラキラしすぎてむず痒い。「オタク」として日陰にいさせてほしい。 ・WAPとBloomeのモデルはJO1とINI? ・頼むからラストはあと50ページ書いて欲しい。広げられた風呂敷が畳まれないこともただ誰も救われない現実が広がることも朝井リョウあるあるだとわかっていながら毎回「いやここで終わるの!?!?」と叫んでいる気がする
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