"英雄の書(下)" 2026年8月16日

霧
@yoruto
2026年8月16日
英雄の書(下)
英雄の書(下)
宮部みゆき
あらすじ 友理子は“印を戴く者”ユーリとなり、額の印に魔力を授かって無名の地から帰還した。兄を探して、彼女が次に向ったのは『エルムの書』発祥の地ヘイトランドだった。従者として連れ帰った無名僧ソラ、魔法でネズミに化身した赤い本アジュ、謎の“狼”アッシュも同行するが、旅先では幾つもの試練が待ち受けていたーー。苛酷な冒険の果て、ユーリが知らされる驚愕の真実と本当の使命とは? 本文p236より、抜粋。  真の哀れみと許しは、グルグのような人にこそ与えられなければならない。迷いのない穏やかな口調で、ラトル先生は言った。 「それは、あなたのお兄さんも同じです」  自ら望んで『エルムの書』をひもとき、その力に魅入られ、"英雄"の器となった森崎大樹。 「あなたがお兄さんを捜すのは、あなたのようにお兄さんを愛してる者にしか、お兄さんを許すことができないからです。お兄さんを許し、解き放ってあげるためにこそ、あなたはお兄さんを追うのです。そこに、あなたの満足やあなたの慰めを求めてはいけない。あなたにしかできないことを成し遂げるために、あなたは進むのだから」
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