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@EverSweetViolet
2026年8月16日
無垢なる花たちのためのユートピア
川野芽生
読み終わった
借りてきた
幻想が、私たちを押しつぶそうとする現実を書き換えると信じたくなる小説。出会えて良かった。
美しく幻想的な言葉で溢れながらも、読み終えたときには一つの軸があったことを感じる、絶妙なバランスで描かれた話が集められていた。
最後の話は最初の話と対になる、と解説があったが、確かにラストで致死量の大伏線回収を食らった。
うつくしさを、それを見つめる時に必ず生じる搾取という行為と共に描き、突きつける。これが致死性の薬となるかは人によると思うが、特にうつくしいものが好きで、かつ己が持つ生まれながらの性質に美しさを求められているという認識に少しでも苦しんだことがある女性にこそ、一度読み、世界を再び見つめてみてほしい作品。
勿論、表題作とラストの話が良かった。

