無垢なる花たちのためのユートピア

12件の記録
- ぬ井(3匹のペンギン文庫)@omomochiroom2025年4月19日読み終わった再読。奇想や幻想を通じて現代社会のシステムの歪さを描いているのが面白い。「白昼夢通信」はそこからの脱却を試みた作品かも。 最初に読んだときは難しい部分も多々あったものの、その後に著者の評論やエッセイも読んだので前より理解が少し深まったと思う。それでもまだ掴みきれない部分があるのでまた読みたい。
- ジア@sheletmego2024年12月19日かつて読んだ白昼夢通信、卒業の終わりが好き。 特に卒業の終わりは生きる希望をくれました。 卒業の終わりのラストがタイトルにかかってくるところがとても好きです。
- 村崎@mrskntk2022年7月23日親友である白菫が突然自死し、その理由をさぐっていく白菫。ある日「毒草」という名前が与えられた少年のもとへたどり着く。毒草は、もとから毒草という名前だったわけではなく、矢車菊たちのような花の名前がついていたが、あることによって名前を失ってしまった。純真で無垢な少年たちは、だれかを疑うことはしない。けれど矢車菊は、毒草と話しているうちに、やがてある事実に辿り着く。 最後まで読んだとき、もう一度冒頭の一文を読み返すと、本当に苦しくなる。堕ちてゆく、と、もっともうつくしい天使。一見正反対に思える言葉で、たしかに正反対と思う感性は正しいのだと思う。だけど読み終わったあとは、この一文に矛盾などひとつもなく、まったくそのとおりだと思えてしまう。うつくしくなくていいから、ここにいてほしかった。