
エフ
@katekyof0509
2026年8月16日
また団地のふたり
藤野千夜
読み終わった
現在をものすごく平易な文章で表現、文字も大きめなので勢いよく読めます。読み応えがないものの、10ページに1つくらいの割合で、主人公2人の生活を覗き見したような1文があるので、小説に飲み込まれるような気持ちになります。まるで引き算の美学みたいな文章。
主人公2人はいろいろな意味でとても閉塞感が強い状況で暮らしていると思うのですが、読んでいると上品で優雅な状態のように感じてきます。文体と主人公たちの状態はとてもよく合っていて、2人の静かで狭い生活を素敵なものに思わせる作用をしているのかなと思います。
すかすかのようでゆっくりと後から旨みが現れる滋味深い作品だと思うのですが、小説よりもドラマで見た方が楽しそうだなと感じてしまうのも現実。
ドラマは未見なのですが、やはりキャストが強いので、それでついイマジネーションが広がり補完されてしまうかも。まあすっと読めるのも良いところですし。⭐︎4

