ほんのうに "白光" 2026年8月17日

白光
白光
連城三紀彦
ごく普通の家庭で、留守番していた4歳の女の子が殺されて庭に埋められる、という殺人事件から家族の闇が暴かれていく。 一人称の告白形式の章が多く、特に終盤は語り手が変わるたびに真実が覆り、何が本当のことなのか分からなくなる。本人が自覚的に嘘をついているのか、それとも、本人にとっては真実でも他者から見たら真実ではないのか。いずれにせよ他人の気持ちは分からない、人それぞれで見えているものが異なるのは現実でも同じだよな、と感じた。 女たちがおしなべてある人の死を願う様子は、藤子F不二雄の短編「コロリ転げた木の根っこ」を思い出す。後味の悪い話だった。
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