
ほんのうに
@bk_urchin
- 2026年4月9日
- 2026年4月2日
狼少年ABC梓崎優読み終わった - 2026年3月8日
ふがいない僕は空を見た窪美澄読み終わった男子高校生と主婦の情事の話を主軸にした連作短編集。 最初の数ページから匂い立つほどの濃密な性描写で読み切れるかなと思ったが、描かれているのは人間の生と愛の話だった。 「2035年のオーガズム」が好きだった。松永強い。どんなに傷ついてぐちゃぐちゃになって空っぽになっても(空っぽになったからこそ)、内から沸き上がるものがあって人間は生きていける、という強い信念が感じられた。 --- 「2035年にあたしはいくつになるんだろう。頭の悪いあたしはすぐに計算できなかった。だけど、その年に地球が滅亡しようと、あたしは意地汚く絶対に生き残ってやると思った。」 - 2026年3月3日
スター朝井リョウ読み終わった自分のポリシーにこだわることと時代の需要に応えることを、映画とYoutube制作に携わる2人の主人公で描いている。 「時代」を「組織」に置き換えれば今の仕事にも通ずる。 正月の誰もいないオフィスで浅沼と話す場面、改装中のレストランで恋人の千紗と話す場面が印象に残った。自分が読んでいても、いつの間にかこの考え方は良い/悪いと批評家のように考えてしまっていた。批評することで自分に安心するのかもしれない。 「あんたが考えてることって多分、だいぶざっくり言っちゃえば、この世界とどう向き合うかって話なんだよ (中略) おかしな等号だらけの世界に対して、自分はどういう判断基準を持つのかっていう話」 「まあ、そうは言っても、こんなのおかしいって叫びたくなるものに出会うときはこれからも来ると思うのね(中略)そのときのために、私は、誰かがしてることの悪いところよりも、自分がしてることの良いところを言えるようにしておこうかなって、思う」 - 2026年3月1日
凍りのくじら辻村深月読み終わった初めての辻村深月作品。 物語としての吸引力がすごくて2日で一気に読んでしまった! すこし〇〇のレッテルで相手を単純化して見下す理帆子の考え方。幼く危ういように思うけれども、自分の学生時代はそんな感じだったし、今も正直その気持ちはある。(違いはオールマイティパスを持っていないので、どこにでも馴染めないことくらい笑) 理帆子は喪失と酷いしっぺ返しで自分を見つめ直す。自分も、自分と他者のためにちゃんと生きたいと感じる。物語は鏡だ。 ドラえもん好きとしても、いろんな道具がメタファーで登場しておもしろかった。海底鬼岩城好きなのに、あの道具の名前忘れるか〜?って思ってたら、そういうことか…と感服。講談社ノベルスでの刊行だと知らず、ミステリ的仕掛けがあると思っていなかったので、久々に予想外なところからやられた…という感覚が味わえて嬉しかった。 - 2026年2月22日
〈生活ー文脈〉理解のすすめ宮内洋,打越正行,新藤慶,松宮朝読み終わった@ カフェタロー CAFÉ Tarot Veganフィールドワークにおける〈生活−文脈〉の重要性を説いた本。畑違いの領域だけど、仕事に役立つのではないかと思い購入。 目に見えた事象を自分の解釈で理解したつもりになるのではなく、相手の背景(生活環境・人間関係・地域とのつながり、地場の政治活動まで)から生まれる文脈をとらまえなければ正しい理解はできない、ということだった。 効率主義が加速して、ローデータやログはAIを使ってサマろうみたいな時流の中で、忘れてはいけない考え方だと感じる。 ビジネスだけでなく、日々の生活の中での相互理解にも必要。つい自分の物差しで断定してしまう。 読み物としては第2章沖縄ヤンキーのフィールドワークが面白かった。 沖縄の建設業の大富豪には革命ルールがない。格差の固定化を受け入れている。失業と隣合せの世界においては、保守的でなければ生きていけないので革命などは求めていない。特定の先輩との緩く長い搾取の関係に嵌まり込むことが結果的に自分を守ることに繋がる…というのが、全く想像もしてなかった文脈で印象的だった。 - 2026年2月14日
ワンルームから宇宙をのぞく久保勇貴読み終わった@ 外濠書店宇宙工学研究者の方の日常エッセイ。誕生日プレゼントに頂いた。 全然詳しくないけど、宇宙のことを考えるのが好きだ。途方もない大きな世界の話を考えると、自分のことがちっぽけに思えて気持ちが救われるから。 この本の中でもそんな諦念みたいなものはあって、あまりに膨大で予測不可能でコストもリソースも必要な宇宙と向き合う話を知れる。一方で、少しづつ前に進む可能性みたいなものも描かれていて(だからこそ人類は宇宙に行けたわけで)、諦念と希望は両立するんだと思えた。 ままならないけど、ままならないなりにやれる。上手くいくときもあるけど、駄目なときもある。それってすごい希望じゃん!と感じる。 印象に残ったのは、3マイクロニュートンだけ、太陽光圧によって背中に力がかかっているらしいということ。今自分は太陽に背中を押されてる、と思って生きていきたい。 - 2026年2月11日
人生が整うマウンティング大全マウンティングポリス,勝木健太気になる - 2026年1月25日
- 2026年1月25日
さみしい夜のページをめくれならの,古賀史健読み終わった@ CLOVE CAFE&BAKERY 表参道急に本が読めなくなってしまった。 ショート動画は観られるのに、本を手に取る気持ちにならない。 仕事のことで脳が占領されていて、くらーい感覚。 そんな状況を打開したくてこの本を選んだ。 1作目の「さみしい夜にはペンを持て」がとても読みやすく、心にすっと寄り添ってくれたので、この本なら今の自分でも読めると思った。 前作に続き、道を照らしてくれる本だった。魚をくれるのではなく、魚の釣り方を教えてくれるような。 人生は自分で選んでいくしかなく、本を選ぶことは自分をカルチベート(この本で初めて知ったw)すること。 読みたくて買ったのに読みたい気持ちにならず罪悪感を覚えていた本を、今は読みたいと思う。 - 2025年12月30日
読み終わった@ 自宅安達茉莉子さんは「私の生活改善運動」が良かったのと、扱われているお悩みに共感できそうだったので購入。 お悩み「解決」ではなく「対話」と語られている通り、ふんわりと言葉を返していくイメージ。 悩みを楽にする方法にはアドバイスと共感の2つがあって、自分の中で散々考えて、正論もわかっていて、それでも答えが出せないものほど、誰かに共感してもらうだけで心持ちが全く変わってくる。この本の中でもお悩みに対する安達さんの共感が多く、世の中に、自分・相談主・安達さんの少なくとも3人が同じ悩みを抱えていると思えると、気が楽になる。 以下、覚えておきたかった文章−−− p28 他者の承認は、それを受け取る自分という「器」にヒビが入っていたり、そもそも器に蓋がしてあって、注がれても注がれてもなかなか溜まっていかないことがあります。私の場合ですが、そんなモードになっている時は、まず器を見直します。 p134 布団で安心してスヤリとするためには、結局気は休まらないけどベッドの上で横たわっている、そんな「予休み」のような時間もまた、必要なんだと思います。 p146 だから、もし今自分のことが嫌いでも、未来の自分が今の自分を見ていたら、きっと、ものすごく大きな声で、本当によくやっているよ!って叫んでいると思います。 - 2025年12月28日
私の孤独な日曜日月と文社@ 御菓子司 亀十日曜日を孤独に過ごす人たちのエッセイ集。 孤独を受け入れている人も、受け入れていない人もいる。 なるべく本音を書いてもらったという編者のコメント通り、どちらかというと、孤独でいる時間や、孤独に過ごすことになった背景に悩みながら過ごしている人が多い印象を受けた。(今の自分のアンテナがそっち寄りだからかもしれない) 著者のひとり「きのこやろう」さんの "「これでいいのか」という健全なネガティブ感情が人生を豊かにする原動力"(要約)という文章が印象に残った。 そう考えれば、孤独な日曜日にあれこれ思い悩むのも悪くない。 - 2025年12月7日
死ぬまで生きる日記土門蘭気になる - 2025年12月5日
自分のために料理を作る山口祐加,星野概念読み終わった自分ひとりのために料理を作ることのレクチャーとカウンセリングを記録した本。おもしろかった。 この本に書かれている自炊をうまくやるためのコツは、そのまま他のことにも通ずる内容だと感じた。 "レシピをまま実行するのではなく、ロジックを理解して料理する"は、意味を考えて仕事をすると達成感や自己効力感が高まることと同じ。"できあがった料理もその過程も、気持ちの変化も含めて味わう" ことは、今ここに目を向ける瞑想と同じ効果がある。その中でも自炊は、完成まで早いし、日々の営みだから試行回数も多いし、本能的にカラダと心が満たされるし、ケアの効果が大きいんだろうな。 ただ、この本に出てくる相談者の皆さんはある程度料理スキルがあるけど自分のためには作れない、という人が多く感じてしまって、次巻があれば、もう全然自炊してません!毎日コンビニです!みたいな人の事例も読みたいな〜 - 2025年11月27日
老人ホームで死ぬほどモテたい上坂あゆ美読み終わった初めて短歌集を読んだ。 短歌に対して何のイメージもなかったけど、景色も、音も、手触りも、気持ちも、そのときの全てを真空パックのように閉じ込めることができるものなんだと知った。語数が限られる分、密度が濃くて、インパクトを持って頭に入ってくる。 以下が好きだった。 ・言わなければよかったことが多すぎてシャンプーノズルかすかすと押す ・今日までを生きててよかったんだよね 鳥貴の釜めしまた食べようね - 2025年11月24日
そして誰もゆとらなくなった朝井リョウ読み終わったゆとり三部作の三冊目。 三冊目にもなってくると、も〜〜リョウってそういうとこあるよね〜、と友達感覚で読んでしまう。電車の中でニヤニヤしながら読むのも慣れた。 生きていると、自分ってなんでいつもこうなんだろう、と悲観的な気分になることがあるけれど、きっとどんな人もそういう気持ちになりながら人生を送ってるんだな、と。銀座やアメリカの話を読んでそう思えた。 - 2025年11月20日
風と共にゆとりぬ (文春文庫)朝井リョウ読み終わったエッセイ読むのは2冊目。相変わらずキレッキレの文体。ニヤニヤしてしまう。 朝井リョウさんと共通点がいくつかあることを自分の誇りに思っているけれど、マシュー南が好きなこと、痔の治療歴があること、という追加の共通点が見つかってうれしい。 - 2025年11月18日
らんま1/2公式ファンブック 大歓喜キャラメル・ママ,高橋留美子読んでるとりあえず、漫画家の方たちの寄稿部分を読んだ。 原作のコマをその人の絵柄で再現しているものがちらほらあって眼福〜 キャラの中ではシャンプー人気が高く、うっちゃんはあまりいなかった…うっちゃんかわいいのに! - 2025年11月16日
青い壺 (文春文庫)有吉佐和子読み終わった@ カフェ青い壺が、作られてから十年間様々な人の手に渡り、そこで起こる人間模様を描いている連作短編集。 昭和特有の(?)歯に衣着せぬ物言いが、読んでいて気持ちがいい。(ストレートに伝えているけど、相手がそれを受け入れるかはまた別なので、遺恨が残らないような) 印象に残ったのは… 第七話 戦時下の食糧難の中、裕福な家庭の夫婦が想像の中でフルコースを食べる。戦時下の統制で渇いていた体に贅沢が油のように染み渡ることで、心が晴れていく様子が描かれている。 第十話 とにかく姦しい老婦たちの同窓会旅行。"行く前は不安だけど、行ってみたら(文句はあっても)楽しい"は時代問わず万人共通なんだな。 第十二話 病院の清掃婦が、患者の見舞い花から枯れそうなバラをもらい、乾燥させて、バラの花の枕を作る。狭い寝室の中の枕の甘い香りが伝わってくるような描写が印象的。 生活、仕事、文化、人間がどの話の中にも詰まっていて、読み応えのある小説だった。 - 2025年11月15日
哲学の先生と人生の話をしよう國分功一郎気になる
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