ポるか "愚か者の疾走 (徳間文庫)" 2026年8月17日

ポるか
ポるか
@poruka
2026年8月17日
愚か者の疾走 (徳間文庫)
「愚か者の身分」のその後を描いた正統続編。 六本木探偵事務所、マモル、梶谷&タクヤの歩む今を描く。 梶谷の章に出てくる言葉がこころに響いた。 「過去が白か黒かではなく、あなたがこれから何を選ぶか、そこに意味があるのではないでしょうか」 過去は変えられない。 過去をなかったことにもできないし、忘れることなんてできるはずがない。 <過去>が伴う以上、彼らのことを簡単には許すことができない読者は大勢いるはず。 彼らは過去をなかったことになんかしない。 やったことはもちろん許されることではない。 それは彼らもわかっている。 彼らは許しを乞うのではなく、それぞれが責任や罪を背負い、それぞれの償いをそれぞれのやり方で実現していく選択をした。 過去によってもたらされた今を必死に生き抜き、愚か者たちは疾走する。 TSUDAとワッセがアトリエで出会う…、描かれなかったこの確定事項の未来を想像しただけで、涙が止まらなかった。
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved