
糖
@inwatermelon_
2026年8月18日

ジャクソンひとり
安堂ホセ
読み終わった
ミックスルーツ、LGBTQ+、ドラッグ、暴力、性的暴行、リベンジポルノ、復讐⋯⋯
マイノリティの青年たちがこの世の理不尽に対して反抗する。
目には目を。タブーにはタブーを。
タブーって何だったっけ。
それを決めたのはだれ?
ストーリーは全然違うのだけれど、金城一紀「GO」を読んだときの感覚を思い出した。
あの本も“純ジャパ”ではない若者の葛藤や反抗を描いている。扱うテーマは決して軽くないのに、しなやかで飄々と生き、ときにヘラヘラと笑ってみせる主人公たちの姿が重なって見える。
主人公たちが現在の境遇に至った過程については、あまり明確に書かれていない。だから、読みようによっては、彼らは生来のワルで、痛い目に遭うのは自己責任だと捉える向きもあるかもしれない。社会的弱者は、弱いからこそ社会的弱者であって、彼らの場合はそうでないと。
けれど、描かれなくとも、彼らがマジョリティとは異なるふうに生まれ、経験をしてきたことを想像することができる。それは必ずしも彼らの責任ではない、少なからずマジョリティ側の責任でもある。
何事においても、大切なのは想像することだと思う。
拒絶のための想像ではなく、寛容、受容の窓を開くための想像。
全てを許せ、受け入れろ、ということではない。窓を開けておくこと。簡単に白黒はっきりさせないということ。
それは、大抵しんどい。宙ぶらりんの状態。でも、想像することで出会える、救われる世界が少なからずあるのではないかな。
