
きらた
@kirata
2026年8月18日

虹を待つ彼女
逸木裕
第36回横溝正史ミステリ大賞を受賞した逸木裕デビュー作品
『五つの季節に探偵は』の みどり が出ている作品でもあると聞いて手に取った作品です
主人公の大学時代の友人で、とある調査に協力する探偵として出演しており、時期的にはみどりは結婚後となってました
サブキャラ的な立ち位置でしたが、『五つの季節に探偵は』のみどりと地続き(言い方)だなぁと感じ、なんだか感慨深かったです
因みに今作の主人公の工藤もみどりと同じように何処かがズレている人間で、内面を知るとちょっと距離を置きたいヒトですね
内面を知らなければ、“意識高めなんだろうけど物腰柔らかくて良い人だねぇ”って感じでそれなりに好感度高そうなヒト‥かな?
時は2020年
死者を人工知能化するプロジェクトのモデルとして選んだ水科晴は、若くして自殺したゲームクリエイターの女性
その死に方が話題となり、今なお彼女に心酔する者も居る
固定のファンが居て、人工知能化に反対する様な遺族も居ない水科晴は試作用モデルとして丁度良い人物だった
やるなら徹底的に
そう考えた工藤は、水科晴の内面を暴こうと調査を始めたのだが、次第に彼女に惹かれていき──
読んだ時の肌触り(!?)が硬質で冷たく感じる
好きな系統の作品だとは決して言えないのだけど、何故か読んでいると心の何処かが楽しさを感じてるのですよね
んー、不思議‥
工藤は人工知能の研究者であり、コンピュータvsプロ棋士の「金星戦」と呼ばれるトーナメントに出るコンピュータも手掛けている
何度か続いたこのトーナメント戦も今回が最後
順当に勝ち、決勝の相手はプロ棋士か或いは同じコンピュータか
また、工藤は“フリクト”という人工知能と会話するアプリも手掛けている
ユーザーの数は多いが、リリースして3年目となり売上は鈍化傾向となり、しかしクレーム数は増加している
「息子が勉強をしなくなった」「彼氏と別れてしまった」等
そして遂に訴える人も出てきて
との話の流れから、死者を人工知能化するビジネスは可能かどうか試作しようとなるのてすが、水科晴を調べるだけでなく、トーナメント戦や訴訟問題になるかどうかの話もミックスされ、読み応えのある内容となっています
ミステリとしては‥どうかなぁ?
全体的に淡々としてる感じで、ミステリとしての熱は微弱のように感じます
どちらかと言うと恋愛小説的な面の方が勝ってるのかな?
と言っても恋愛対象は既に死者
しかし、人との恋愛は無駄みたいな考えになっていた工藤が恋にハマり‥っと口チャック🤐!
工藤と言う主人公に好感は持てませんでしたが、死者とは言え人に執着し始めて行く流れとラストには工藤ォォォォオ!!!ジタ⁽⁽꜀(:3꜂ ꜆)꜄⁾⁾バタとなりました
やっぱり好きとは言えないのですが、惹きつける何かがある作家さん
もう少し他の作品も読んでみたいと思います(1冊また買った)
