masarumilano
@masarumilano
2026年7月23日
シグマフォース シリーズ17 ツァーリの蔵書(下)
ジェームズ・ロリンズ,
桑田健
読み終わった
上巻では、失うことを恐れながらも守るべきもののために戦うセイチャンと、喪失を埋めようとして突き進むヴァーリャの対比が印象的でした。下巻ではその違いがさらに鮮明になります。ヴァーリャには失われた栄光と影響力を取り戻そうともがく現代ロシアの姿が重なり、ロシア正教の関係者たちはさらに古いロシアの亡霊のように映りました。一方、セイチャンは守るべきものを得たことで過去の自分を乗り越えていきます。その内面の変化は、シリーズの一つの区切りを感じさせるもので、壮大な冒険譚以上に心に残りました。