masarumilano
@masarumilano
2026年7月16日
シグマフォース シリーズ17 ツァーリの蔵書(上)
ジェームズ・ロリンズ,
桑田健
読み終わった
北極とロシア史を題材にした冒険小説でありながら、セイチャンとヴァーリャという「似ているからこそ対立する二人の女性」の物語として読むと、いっそう深みが増します。失うことを恐れながらも守るべきもののために戦うセイチャンと、喪失の穴を埋めようとして突き進むヴァーリャ。その対比が鮮やかです。とりわけヴァーリャの姿には、失われた栄光や影響力を取り戻そうともがく現代ロシアの影を重ねてしまいます。それが作者の意図なのか、それとも読者である私の思い込みなのか、この判断は下巻に譲ります。