さくら🌸 "鏡の国(下)" 2026年8月21日

鏡の国(下)
鏡の国(下)
岡崎琢磨
舞台は今から約40年後。作家・室見響子の遺作には削除されたエピソードがある、と、室見響子の担当編集が切り出すところから始まる。遺作は室見響子本人の経験に基づくほぼノンフィクションの小説で、彼女の遺した『鏡の国』という小説が第二の舞台となる。いわゆる作中作である『鏡の国』がとにかく面白いミステリー作品だった。登場人物たちとともに作中作を読み終えたとき、確かに物語は反転した。伏線回収系のミステリーって伏線がわかりやすかったり、明らかに違和感があったりするけど、作中作に散りばめられていたものはとても自然で、最後に「これが伏線だったのか」と判明していったのでとても美しく思えた。 SNSで散見され、日常にも潜むルッキズムのなんと罪深いことかと思わずにいられなかった。40年くらい時が経てば、そんな忌わしい考え方やそこからくる誹謗中傷も少数派になってくれるのだろうか。
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