
ツユクサ
@tsuyukusa
2026年8月21日
出家とその弟子
倉田百三
読み終わった
善とは何か、愛とは何か。信仰とは何か。
仏教の話なのでもっと説法めいた内容なのかと思ったら、意外とそうではなかった。
劇の脚本なので、ストーリー仕立てになっており、物語として楽しく読めた。
鎌倉時代を舞台にした話だけど、現代にも通ずる話ばかりで驚いた。
優しいと舐められる。家族を食べさせていくために、悪人にならなければならない。善人でいたいけれども、善人では生きていけない世界だから。
そう悩む左衛門に、親鸞は本当の偽善者はそのような苦しみを持たないとおっしゃった。
と言うような話から始まると記憶しているけど、全く古臭い感じがしない。
令和に読んでもはっとさせられるし、100年後に読んでも多分同じように思うんじゃないだろうか。
人間と言うのは普遍的な生き物で、そういった人間の本質を描いた作品は、やはり後世に読み継がれていくんだろうと思った。
二周目は「ほんとそれ」と思う箇所に付箋をつけながら読みたいな。