
mikechatoran
@mikechatoran
2026年8月23日
ミシェル・ビュトール
石橋正孝
読み終わった
海外文学
<ヌーヴォー・ロマン>の作家として、また『時間割』などいわゆる難解な小説の書き手として有名なミシェル・ビュトールだが、実際にはロマン(長編小説)は4作しか書いていないそうだ。まずそのことに驚きながら、本書を読むと、ビュトール宇宙ともいうべき彼の著作は実に広大で豊饒で、評論や美術家や写真家と共作があったり、1冊の本の中でいくつものプログラムを同時に進行させたり、フォントの大きさや段落で遠近法を表したり、裏表両方から読む本を作ったりと、小説という枠におさまらない、もっと広く自由な言語芸術を追求してきた人なのだなと思った。実は『時間割』と『段階』しか読んでいないのだが、せめて残りの2作『ミラノ通り』と『心変わり』を読んでみようと思いを新たにした。



