
あおい
@booklover_aoi
2026年8月23日

鹿の王 4 (角川文庫)
上橋菜穂子
読み終わった
Kindle Unlimited
@ 自宅
最後まで読んで、「え!」となった4巻。
5巻まであるのに文末に「おわり」と書いてあって、物語が終わる心の準備をしてなくてしばし呆然…笑
(5巻は一体何が書かれているんだろう…、番外編?)
ストーリーは本当にテンポ良くわかりやすく進んでいたので、私の心の準備を除けば本当に素晴らしい作品でした。
政治の世界に生きる人たちの感覚の違いも描きつつ、人と人のつながりやあたたかさも描かれているのが、本当にすごいと思います。
事実はきっちり事実として書くけど、希望もきちんと提示してくれるので、バランス感覚や広い視野があるからこそこの作品を描けたんだろうなと思いました。
黒狼熱(ミッツァル)を根絶させるのではなく、共存させるための選択をするというのも、その考えに至るまでの思考プロセスが丁寧に描かれていたので違和感を持たずに読めました。
実際にウィルスを根絶させるのって膨大なプロセスと時間が必要だし、黒狼熱(ミッツァル)はすでに人と共存できているウィルスだから、人と交わらないようにするというのはリアリティがあるなと思いました。
最後まで読むとタイトルの意味がわかるところもいいし、ヴァンがイキがったりせず主観と客観をきちんと分けられる成熟した精神性を持っているところもよかったです。
5巻に何が書かれてるか気になるので、早速読もうと思います。