
きらた
@kirata
2026年8月24日

六番目の小夜子
恩田陸
読み終わった
解説が綾辻行人
多分当時の私はそれにつられて買ったのではなかろうか?(もう覚えていませんが)
その進学校にある奇妙な伝統は、生徒の間で密やかに続けられていた
サヨコと呼ばれる生徒を選び続け、3年に1度、サヨコは静かに行動を起こす
そんな、3年に1度の年、津村沙世子と言う美しくも謎めいた転校生が現れ──
あれー?こんなにスッキリしない終わり方だったっけ?
と言うのが読み終わった感想
しかし、この、怪しさを内包したまま次の(別の)世代に流れて行く物語を見送るような終わり方(上手く表現出来ないのでニュアンスで察して下さい‥)は、恩田陸らしいと納得していたり←アッ
要するに、恩田陸はデビュー作から恩田陸の作風を持っていたのだなとわかる作品でした
(どうやら私は“最初の頃の恩田陸はもっとクリアな作品を書いていたのでは?”と勘違いしていた模様)
本作は、学校を舞台にした“青春と幻想ホラーの融合作”って感じ?
読んでいると、高校時代の奇妙な熱気、若さとか危うさとかそういうものをひっくるめた、その時代独特の時間や思いみたいな息遣いが間近に感じられ、懐かしいような恥ずかしいような気分になりました
偶然に意味を感じたり、同世代だけで共有する秘密や、“ヒトとはちょっと違う自分”に惹かれたりもする(自覚か無自覚かの違いはあるだろうが)、誰もが通るであろうあの時代
何十年後かの同窓会で“懐かしいね”、“そんな事あったよね”、なんて話すようなエピソード
偶然と当事者だから見えなかった事が重なり、幻想的で不安や恐れを感じる体験へと変わってしまったのではないかと
読み終わり、振り返ってみれば、多分そういう話だったのではないかと想像したくなりました
オトナとコドモの境目の危うげな不安定さを、話として表現した作品なのだと思います
綾辻行人のAnotherや囁きシリーズなんかも同じ雰囲気に思う
綾辻作品だと、闇のタールさとキャラから発する妖艶みが強まってるけど(*´ヮ`)
でも恩田陸はからりと言うか、何処かに健やかさを感じるのですよね
恩田作品、そんなにたくさん読んでないので思い込み(イメージ的な感じ)があるかも知れませんが(人д`o)
