
ユメ
@yume_bookworm
2026年8月4日
読み終わった
感想
初めて訪れた本屋さんで旅に関する本を集めたコーナーを見ていたら、インパクトのあるタイトルが目に飛びこんできて、思わず手に取らずにはいられなかった。タイトルに偽りなし、著者のフウさんがヨルダンの本屋さんで住みこみで働いた日々を綴ったエッセイである。
インターネット上で見つけたヨルダンの本屋さんに惹かれ、店長に「働かせてください」とメールでコンタクトを取り、その勢いのまま本当に現地に飛びこむ——という行動力にとにかく感嘆させられる。
本書には写真が多数収録されているのだが、岩壁に木製の本棚がしつらえられた「Kawon Bookstore」の店内は本当に美しく、ひと目惚れする気持ちもよく分かる。とはいえ私なら「綺麗だな」とネットで眺めるだけで終わりにしてしまうだろうから、フウさんの勇気は本当に凄い。
「Kawon Bookstore」には、フウさんの他にも世界各地から集まってきたスタッフが住んでおり、文化交流に関心がある私はフウさんと彼らのコミュニケーションの様子を楽しく読ませてもらった。「おわりに」に記されている「お互いを尊敬し合いながら面白がって暮らす」は、本当にいい言葉だなと思う。
スタッフ間のコミュニケーションは基本的に英語で行われていたそうだが、あるときフウさんが覚えたアラビア語の単語を使って喋ってみたら、ヨルダン人のスタッフたちに「日本のアニメの実写版みたいだ」「喋り方がマローコ(※ちびまる子ちゃんのこと)そのもの」と言われたというエピソードが、とりわけ面白かった。


