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@bunkobonsuki
2026年8月25日
言語起源論の系譜
互盛央
「言語はどうやって生まれたのか?」
この素朴な問いは、ヨーロッパでは政治が絡む複雑な問いに変貌する。誰かが「◯◯語が起源だ」と主張する時、それはその国の権威を高める狙いがある。
キリスト教圏のヨーロッパで生まれた言語起源論。その歴史は、「神への忖度の歴史」と言い換えることができる。
神は完全な言語を作り上げた。
では、なぜ今使われている言語——不完全な言語へ変わったのだ?
その不合理を説明するために、欧州中の賢人たちがあくせくと理屈を組み立てていく。
読んでいくと馬鹿らしいことを論じているように思えてしまう。だが、その馬鹿らしい過程が無ければ、言語を探る学問は誕生しなかった。
神に忖度し、翻弄され、それでも遥か昔へ迫ろうとする人々の歴史。それが言語起源論である。



