
うかんむり
@ukanmuri
2025年3月2日

読み終わった
おまわりさん
ミステリー
倒叙ミステリー
虐待
@ 自宅
「偽りの春」に引き続き、おまわりさんの狩野さんが登場する2作目。前回は短編だったのが、今回は長編として登場。2部構成になっていて、前編はアサヒとユウヒの兄弟の犯罪のお話。後編は児童放棄致死罪に関するお話。途中からアサヒとユウヒの事件にも関わってくるようになり、狩野さんも遅れて登場して兄弟2人の犯行をあばいていく。
アサヒの視点で幼い頃の話や犯行など描かれることが多いので、アサヒの弟を想う気持ちがより逃れて欲しいと思ってしまっていた。
登場人物はみんな誰かを守ると見せかけて、自分の保身や世間体を気にしてばかりでその歪みが子供達に連鎖して悲しい事件が起きてしまっていたと思う。それによって、本当の事件が矮小化されるのも含めて。
良くも悪くも、自分の形成は家庭環境によって作られてしまうなと感じた。
夕夜の新しい環境が大丈夫なのか?と思いつつも、幸せなもので願う。。。
長編なのに主役なのに狩野さんはちょい役くらいな感じにでて、全てをかっさらうのが映えるなー、かっこいーと思ってました。