
さおり
@prn990908
2026年8月25日
憲法と平和を問いなおす
長谷部恭男
読み終わった
読んでよかった-2026
改憲について「自衛隊を明記する」という論点にされると、その後ろにある、なにかもっと漠然とした大きいものが矮小化されてしまっているような、モヤモヤがわたしのなかであったけど、この本を読んでそのモヤモヤが何なのか、見えたかなという気持ちになれた。憲法九条に関することだけではなく、憲法というもの、立憲主義というものはどういうものなのかを、まだまだ大雑把ではあるけど、知れてよかったなと思う。天皇制についても少しだけ触れられていてよかった。終章の「憲法は何を教えてくれないか」がとてもよかった。
「根底的な価値観の対立を公の領域に引きずり込もうとしたり、大きなリスクをともなう防衛の問題について、目先の短期的考慮で勇み足をしないように、憲法は人為的な仕切りを設けようとする。引かれた線が「自然」な線に見えないという指摘は、反論にならない。憲法が扱うさまざまな線のなかに「自然」な線などどこにもないからである。「自然」な線ではないからこそ、いったん後退を始めると、踏みとどまるべきところはどこにもない。」