

さおり
@prn990908
本が好き/欲しい本のリスト化・読んだ本・読んでる本の記録がしたくて登録しました/
そのほか:ドラマ倶楽部男女バディ部門所属/大切なことはすべてポルノグラフィティが教えてくれた/
- 2025年11月20日
あなたが政治について語る時平野啓一郎読み終わった世情が世情だしこのタイトルだし読みながらめちゃくちゃヒリヒリしてしまった😭口は絶対に噤まないぞ、と思う.おかしいなと思った事を言える人でありたいし、日常の小さな違和感をやり過ごしてしまわないようにしたいなと思った… - 2025年11月13日
短くて恐ろしいフィルの時代ジョージ・ソーンダーズ,岸本佐知子読み終わったドンズバで今、今すぎる、読み進める度にそう思ってしまったな.単行本が11年だから14年前なのか〜ってなって人の芯にあるものは美しいものも醜いものも本当に変わらないんだろうなと思ったしだったらもうそうであると認めた上で優しく穏やかに生きたいよと思いました. - 2025年11月10日
本はどう読むか清水幾太郎読み終わったこのタイトルでまさか大杉栄と伊藤野枝について触れられると思ってなくてしかもその内容がセンセーショナルで「いやちょっと待って待って話のイントロとして引きが強すぎる😭」とまず思いました😭いやこのタイトルで歴史のうねりみたいなものをダイレクトに感じるとか思ってなくて…戦時中に「東京もうなくなるっぽいからもう持っててもしょうがない」と思って手持ちの本大量に売った話とか読んで胸が痛くなった…いやもう本当に勘弁してくれよと思う.「読み方」についても当たり前だけど)ちゃんと語ってくれているんだけどこういう話のインパクトがところどころ強くて「ちょっと待ってくれ」みたいな気持ちになるところがなかなかあった.で、「どう読むか」というところについて「自分が面白いと思ったものを読んだらいいよ」「とちゅうで読むの止めてもいいよ」「読書だけじゃなくて楽しいと思ったことしたらいいよ」みたいなことが書かれていて「や、やさしい…」と思いました.最後に『華氏451』について書いてあって「え…予言?」と.思った. - 2025年11月9日
さよならジャバウォック伊坂幸太郎読み終わったさよならジャバウォック〜‼️面白かった〜‼️伊坂作品を読んでいるときのこう「どこに連れていかれるんだろう?」というワクワク感がめっちゃ好きだ〜‼️となったし鏡の国のアリスが下敷きにされてるっぽくて「それ〜‼️」と思った.伊坂作品に出てくるキャラクター割と過去が重かったりとかとんでもない事情を抱えていたりするんだけどそういう面だけではなくてあるところでは軽やかであったりとか、ユーモアのあることをぽろっと言ったりするところとか、そういうところがめっちゃ好きなんだわたしは〜‼️とめっちゃ思った‼️ - 2025年11月7日
教養主義の没落竹内洋読み終わった1章〜2章くらいまでは「へ〜そうなんですね……」としかならなくて「これは完走できるのか…?」と思いながら読んでいたけど3章からは「おもしろいな…」となり読めた.最終章のアンティ・クライマックスのところがとくに面白いなと思った.「教養主義」というもののブランド力がどう培われていったのか、そしてどういう流れのなかでその求心力を失ってしまったのかということを順序立てて書いてくれていて良かった.でも「ハビトゥス」という言葉に関しては「え…?何…?」ってなったままだった. - 2025年11月2日
猫と庄造と二人のおんな谷崎潤一郎読み終わった元夫の気を惹きたくて元夫の飼い猫をもらいうけるというか半ば強奪(?)するけどそのうち普通に猫(リリー)がかわいくなって猫との2人暮らしを楽しんでいる元妻の描写がとても良い.ずっとそのまま暮らしていてほしい.元夫も猫めっちゃ好きなんだな〜というのは全篇を通して伝わってくる.最初のほぼ口移しで魚食べさしてるところ本当に何?溺愛がすごいよ.でもだからこそラストの描写が効いてくるんだよな〜と思う.いずれにせよ猫(リリー)の一人勝ちです!人間はただひれ伏すのみ!という感じで、でもそういう情けなさとかどうしようもなさみたいなものが、人間なんだよな〜とも思うのだった… - 2025年11月2日
データリテラシー入門友原章典読み終わったデータとして出された数字を複合的に判断するということ、多角的に情報を読むとはどういうことなのかということを丁寧に説いてくれている本だった.わたしは数字に対して苦手意識がほのかにずっとあるせいかインパクトのある数字(極端に大きかったり小さかったり)を出されるとそれだけで「オオッ…」となってしまう癖があるけど(こういうことにファスト解釈という言葉が宛てられていて上手いな〜と思った…笑)大きいにせよ小さいにせよその数字の大小に惑わされずに一旦自分のなかで吟味するということが大事なんだなと痛感させられた.わたしみたいに薄ら数字に苦手意識のあるひとに読んで欲しいな〜と思う.やっぱり数学勉強しなおそう…と思った😂 - 2025年10月29日
リベラルとは何か田中拓道読み終わった「保守主義とは何か」を読んだときに保守は保守で前途多難なんだな…と思ったけど「リベラルとは何か」を読むとやはりリベラルも前途多難だ〜‼️😭となった.保守主義とは何か、では保守主義にピンポイントで焦点が合わせられていたけどこっちはリベラルと保守の相対関係についてもざっくり知れたので良かったな〜と思う.石破前総理がリベラルとは寛容ということだと思うといったような発言をされていたなと思いながら読み進めていたけどわたしが感じたのはどちらかといえば柔軟さなのかな、と思った.ただ保守主義〜もこのリベラル〜両方ともで分断やプロパガンダ、ポピュリズムへの警鐘(どちらかといえばこの点については保守主義〜のほうが大きく警鐘を鳴らしていたのではないかなと思う、多分保守主義のほうがそういったものと結び付けられてしまいやすいから…)が鳴らされており、相対するもの同士であっても決して敵対するものではないんだな、ということを感じたし、だからあからさまにそういうのを煽る言葉や態度をとるひとにはノーと言いたいし警戒していきたいなと思います. - 2025年10月25日
わたしたちが光の速さで進めないならユン・ジヨン,カン・バンファ,キム・チョヨプ読み終わったあいまいなものと隣合っている.その存在を確かめることはできないけれど「いる」と思うことができる.それはきっととてもやさしいことだと思う.自分の中にある、そういう感情のかたちをなぞらせてくれる作品だった.SFに触れるとき、その世界観に没頭しつつも、冷静に距離をとっている自分がいて、いつもどこか遠くの、美術館で額縁に入った絵画を鑑賞しているようなそんな感覚が付き纏っているんだけど、でもこの作品を読んでいて感じたのは、生活や日常で、SFという枠組みにある大きな歴史や事件の話ではなくひとりひとりの思い出の記録に柔らかな光が当てられている、そしてそれがつくる陰影が木漏れ日みたいに揺らめいていて、それを見つめているのが心地よかった.もっと読みたい、と思った. - 2025年10月20日
うたたねの地図岡野大嗣読み終わった静かな静かな情景描写のなかにどうしてこんなにたくさんの感情や心の揺れ動きが鮮やかに切り取られてまばゆく映し出されているんだろうと思う.ひとつひとつの言葉を辿るたびに胸の奥がギュッとなった.知っているはずがないのにでも絶対に知っている風景がたくさんあって、そこに感情が反射して、きらめいていた.たぶんこういうのをエモーショナルというんだろう、と思った. - 2025年10月19日
ことばが変われば社会が変わる中村桃子読み終わったルールを優先するという従順な姿勢は自分ではなく誰かに正しい呼び名を決めてほしいという他力本願な姿勢につながる、という一文が痛いな…と思った.それはわたしも「何と言うのが今は正しいんだろう」と考えてしまうことばかりで「自分はどう呼びたいのか・どう言いたいのか」ということを後回しにというかあまり考えてこなかったなと思ったから. あとやっぱり小さくても声をあげ続けること、些細な言葉遣いに気を配ること、せめて言葉を使い捨てみたいにして扱わないこと、そういうことを大事にしていきたいなと思う.ひとつひとつは小さくて本当に少しずつしか変わっていかないのかもしれないけど、それでもきっと続けていけばいつか気づいたらなにかが大きく変わっていくのかもしれない、そんな希望も持てた気がする.バタフライエフェクト、という言葉もあるし… - 2025年10月18日
痴人の愛改版谷崎潤一郎読み終わった譲治は始終キモいしナオミはどんどんヤバい女になっていくけどその自分のキモさに言い訳しないところ(自覚ないだけかもしれないけど…)はなんか憎めないなと思ったしナオミ確かに悪女でヤバいヤツかもしれないけどわたしはナオミが好きです.なんかこう…たしかにナオミ悪女めいて描かれているんだけど、それは彼女なりの生き抜くための術というか、その足で立つために必死でやっていたのかもしれないなと思ったりするとなんかギュッとなってしまうところもあったよ.譲治と結ばれるっぽい描写のところで譲治がナオミが嬉し涙を流したみたいに言うところがあってそこで思わず「それほんまに嬉し涙なんか⁉️もうこれでどこにも行けへんと悟ってしまったが故の涙なんとちゃんうんか⁉️」と思ってしまったよ. 正直読み始めたときおじさんのユメショなのかなと思いながら読み始めたけど、譲治もナオミもぶっ飛びすぎててなんかそんな生ぬるいものじゃなかったです.新聞の連載っぽかったけどこれみんな最後までついてこれたひとおるん⁉️と思ったけどわからない.男尊女卑的な風潮が当たり前で弱さをさらけ出せなくて、でもみんなヤバい人間に人生むちゃくちゃにされて支配されたいみたいな欲を心の奥底に抱いていたのかもしれない… - 2025年10月13日
リア王シェイクスピア,野島秀勝読み終わった学校では教えてくれない〜を読んだときも感じたけどやっぱりシェイクスピア優秀な作詞家だったんだなと思った.映像というものを記録として残せない時代にやっぱり残るのは耳で聞いたことなのかなと思う.そのときにたぶんひとつでも多くの言葉や場面を記憶に残してもらうためには語感とか耳障りみたいなものが今よりもずっと大事だったんじゃないかな.そしてたぶん幅広い層に届けるということを意識しつつそれなりに教養のあるひとにも成程と思わせる要素も忍ばせてみたいなことをしているうちにそれが「シェイクスピア」みたいになっていったのかなという気もした.なんかそこまでする?とかいやみんな感情に流されすぎでは?みたいに思うところも結構あるけどそれも「歌詞」だと思うと個人的にはスっと納得できるところがあった.解説のボリュームと熱量から訳者の先生のシェイクスピアへの愛が伝わってきてそういうもところもよかった. - 2025年10月11日
読み終わった静かで優しい眼差しがじわじわと沁みてきて、最近のいろいろなことで、薄らと荒んでしまっている心をそっとあやしてくれているようなそんな心地になる言葉が連ねられていた.決して激しくはない落ち着いた平易な言葉が並べられていて、それでいて読んでいくうちにぽっと火が灯ったようなあたたかいものが体のなかに宿ったような気持ちになれた.この本の帯にある言葉も本当に良くてめちゃくちゃグッとくるんだけど「腸(はらわた)から滲みでてくる言葉」というところの「人の思いは言葉の腸をとおして滲みでてくるもの、ときにはそれを破いて吹きでてくるもの」という文章に心を掴まれた.そういうふうな言葉を拾っていきたいし、自分もそういう言葉を使いたいなと思う. - 2025年10月6日
読み終わった男子校の高校生に向けた授業を書籍化したもので「男の子のほうがジェンダーについて触れる機会が少ないと思うから」という視点が良いなと思ったし高校生たちのレベルが高くてすごいなと思った.シェイクスピアの作品というよりはシェイクスピアまわりのことで、どういう書き方をしていたのかとか、当時の劇団や劇場の事情のこととか、作品を解釈(批評)するときの取っ掛りの見つけ方とかを説いてくれていて、それがわたしには良かったなと思う.シェイクスピアを見る(読む)ときはそこまでその時代のことを頭には入れなくてもいいということと今の時代にも通じるところがたくさんあるから登場人物がジーパンを穿いていても良い、ということを知り肩の荷が若干おりた😂 シェイクスピア作品を上演するときや翻案するといの人種や戦争についての講義もあり、そこに一番グッとひきこまれたと思う. 「わたしの人生はディカプリオで狂った」みたいなことを言われているところがあり、そこでは思わず笑ってしまった. 人文系の教育は十年とか二十年後に人生で役に立っても良いという言葉が素敵だなと思った. - 2025年10月2日
- 2025年10月1日
保守主義とは何か宇野重規読み終わった真っ当な保守という言葉をぽつぽつと目にするようになったのでそれってどんななんだろうと思って読んでみた.これ1冊で網羅しているとかそういうわけではきっとないと思うんだけど所謂自称保守の人たちが言っていることとはかなり違った印象を受けたし、真っ当だな…と思った(バカの感想)個人的にはやっぱりそれはちょっと違うんじゃないのみたいに感じるところもあったけど「なるほどな〜」という感じだった.そんな感じで読み進めていたけど終章の「二十一世紀の保守主義」の章ではグッときたところがたくさんあったし「政党が対話ではなく分断を生んでいる」みたいに書いてあるところでは既にこのとき(2016年の時点)でいま起こっているいろいろなことへの警鐘は鳴らされていたんだな…と感じた.この終章のところはこれからも何回も読み返すことになるかもしれないなと思う. - 2025年9月26日
フランケンシュタインメアリ・ウルストンクラフト・シェリー,小林章夫読み終わった話の大部分を占める語り手に全く感情移入できないまま読み終わることってあるんだなと思った.フランケンシュタインおまえはもうちょっと人の話をきけよ何も人の話きかないじゃん.それで全てにおいて自分が「絶対的に正しい」と思っているの怖すぎる.ずっと怪物よりもおまえのその独善性のほうが怖いよと思いながら読んでいた.怪物のほうがまだ全然感情移入できる.ほんでエリザベスはほんとうにフランケンシュタインでええんか、たぶんモラハラですよこの人、あんたもっとほかにええ人おるでと言いたくなる.こんなんだからフランケンシュタインの最後のときもまったく悲しい気持ちにならなかったしその代わりに怪物の最後の叫びが悲痛に響いた.フランケンシュタインというよりは怪物の結末が気になって最後まで読んでしまう、という感じだったし、いま作られているいろいろなものの源流なっているんだなと確認できて良かった.巻末の解説も大学の講義の導入部のようで読み応えがあり良かった. - 2025年9月20日
読み終わった「物語」には抗いがたい魅力があって私たちはどうしてもそこに手を伸ばしてしまう.それは「つながりたい」という欲求があるからでではその方法は「物語」しかないのかということと、「物語」以外の可能性についてその特徴と危うさとを挙げることで「だからといって安易にそこに飛びつくな」と言われているようだった.いやじゃあどうしたら良いんですか?みたいに思ってしまうけれど最後に新たな可能性を示してくれている.読み始めて最初のうちはなかなか頭に入ってこないところもあったけど「物語は人類が生み出した価値ある営みの一つである。だが、一つでしかない」という一文がバツンと自分のなかでハマってそこからはグッと読み進められたなと思う.あとわたしのなかで「終わりよければ」みたいな感覚があり「あとがき」の文章にもというかそこがもしかしたら一番グッときたところかもしれないので個人的には読めてよかったなと思います. - 2025年9月17日
イン・ザ・メガチャーチ朝井リョウ読み終わった読み始めたら入れる保険はないしたとえ手持ちにどんな保険があったとしてもどの保険も適用されないです.「今という時代を鋳型に流し込んだらこういうかたちになりました」と言われたら「そうですよね」とこたえるしかない、「わたしはそういうんじゃないんで…」みたいに高みの見物を決め込んでも無駄です気づいたら引きずり下ろされている寧ろそういう人の方がもしかして読み終えたあとのダメージは大きのではないかとさえ思う.「逃げろオズワルドにされるぞ」という言葉はゴールデンスランバー(伊坂幸太郎)のなかにある言葉でこの作品がたぶんわたしが「物語のもつ暴力性」みたいなものに初めて触れた作品でもあると思うけどまだここには「距離」があった気がする.「イン・ザ・メガチャーチ」はもう大分近い、すぐそこにある、わたしも嬉々として呑み込まれている節がある、そういう「生感」が凄まじかった. 「物語」と同時に「視野」という言葉も頻発しておりそのとおり「どこにフォーカスを合わせるのか」という話でもあった.皆わりとどこか冷静に自分のことや所属している「界隈」のことを見ているくせに、自分の身近なところに関しては急にその「解像度」が荒くなるところとか絶妙だった.きっとみんな「答え」を知りたくないんだな、と思う.大学の食堂のシーンに圧倒された.
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