
阿部義彦
@xtc1961ymo
2026年8月26日

本の自叙伝
松岡正剛
読み終わった
2009年に丸善丸の内店内に、松丸本舗(松岡+丸善)と言う、独創的な今で言うセレクトショップを作った松岡正剛さんが、2012年に青山のスパイラルホールで350人の塾生を前に行ったライブトークイベントの書籍化です。松岡正剛さんは本になりました。塾生相手なので、話はかなり高度で、手抜かりなくいきなり本筋に突っ込んで行くので、初めての人向きでは有りませんが、素敵なゲスト陣を交えての講義は刺激的です。三部の全九景からなりますが、私的にはユクスキュルと言う生物学者の提唱した環世界の概念(漫画家の五十嵐大介さんも書いてました)我々が「自然」と思ってるのは知覚器官が受け取っている情報であり、我々の知覚というのは自然界の『抜き型』であると思うべきであり、あらゆる生物にとって、世界の真相とは、それぞれの知覚によって変形された世界が有るだけで、全ては環境との『抜き型』で出来ているのだ。と言う概念が面白すぎた。他にもゲストの芸術家の森村泰昌さんが、松岡正剛になりきって対談をしたり、実に楽しいイベントだった様です。最後に、「一方で、読書の体験をもっと昆虫採集のように、もっとロックのように、もっと茶の湯のように、もっと模型工作のように、もっとファッションショーのように、つまりはもっと数寄三昧に広げていったほうがいいのではないかとも思っている。」実に正剛さんらしい、締めくくりの言葉です。







