
ま!
@star__xxx
2025年5月31日
NO.6[ナンバーシックス]再会#1
あさのあつこ,
toi8
読み終わった
『 NO.6 再会 』 01あさのあつこ 講談社
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あまりにも熱量があり過ぎるのでネタバレ含みます。未読の方はこの先ご注意ください!
旅の続きをずっと待ってた。続編が決定して、すぐに予約して、ずっとずっと届くのを待っていた一冊。この熱をどこかに残しておきたい気持ちが読了後残ってる。
紫苑とネズミの旅の再出発としてこの上ない一冊だった。さすがあさのあつこ先生。わたしたち読者が望むふたりの旅を、想像を超えるレベルで描いてくる。すごいな。
実はずっと前作のラストの紫苑の選択にちょっとだけのらしくないなあ、があるなあと思ってた。責任感で残された場所を守る選択をするのもわかるけれど、いま精神的に優位にいるのは実はネズミじゃなくて紫苑なんだろうと思ってたから。
ただまあ、前作の結末にはまだ覚悟が決まりきってない紫苑の気持ちの揺れが分かったし、なによりネズミの言葉が彼にとってどれだけ重たいものなのかが暗示されてるのかなあ、後悔もちょっぴり残るんだろうなあ、でもネズミが望む自分であることが今の紫苑のいちばんなのかも、なんて解釈してた。
原作での2年という月日を経て、NO.6の中心的存在として個人崇拝の対象となるほど、元々の聡明さとあの日々の経験から強く、だけど道を(一先ず)違えることなく選択をし続けているのが紫苑らしい。さすがは元エリート。思考回路がちゃんと賢いひとのそれ。NO.6のために、ではなく、ネズミとの約束のために、が原動力なのも紫苑らしい。
だからこそ。この2年やってきたことが彼の自信になって、本来選びたかった道を選べるようになっていることに成長と、あさの先生のふたりの旅をまた見守るという覚悟を垣間見た気がする。そして、このNO.6再建への経験から紫苑の覚悟が決まったのも納得する。やっぱり紫苑の原動力はネズミという存在だから、ネズミが近くにいない今、再建が出来たらこの地を離れる選択を厭わないだろうなあと。もともとNO.6は自分の帰る場所ではないと、夏をネズミの部屋で過ごしたいと明言していた紫苑だからこそ、市長選に出ないという選択は、そういうことなんじゃないかと思って最初読み進めてたので、やっぱりね〜!ですよね!紫苑、きみはそういう男です!と思いながら納得してしまったよね。
同時に、ネズミの義理堅さを考えると帰ってくるよなあ。得体が知れないようなそれでいて心を奪われる存在である紫苑が、彼にとっても精神的支柱なんだと思う。
紫苑のいまの場所で生きる理由がネズミなように、ネズミが旅に出た理由も紫苑なのだと思う。だからこそ帰ってきたし、そばに居ることをお互いが選ぶのだろうな。
紫苑にとってネズミの存在が人生におけるいちばんなように、ネズミにとっても紫苑という存在が人生におけるおけるいちばんなのだと、前作で分かったつもりでいたけれど、再確認することができた。
紫苑がこれからどうするかを選んだ時のやりとりが、いつかの(旧)西ブロックに訪れたばかりの紫苑とネズミのそれにとても近くて、ああ、ふたりの根本はやはり変わらないのだなあとも。
さよならのキスはしない約束を守ったネズミも、対等で居続ける選択を選んだふたりも、最高に愛おしく、だからこそ前作のラストあたりで描かれた一緒に死ぬんだな、も刺さるよね。
これからのふたりの旅路が楽しみだなあ、