
あおい
@booklover_aoi
2026年8月26日

読み終わった
Kindle Unlimited
@ 自宅
かっこいいし面白い!
スパイってかっこいいイメージでいろんな作品に出てくると思うんですけど、「え、機密情報そんなとこで喋っちゃうの?」とか気になることもたくさんあって、リアリティは求めずにエンタメとして楽しむというスタンスだったのですが、この作品は違いました。
1930年代の日本を舞台にしたことで、スパイの存在が肯定される世界観を違和感なく作っていて、しかも当時の軍部の思想と切り離すためのストーリーの進め方も秀逸だと感じました。
結城中佐が軸になっているので、話が切り替わって一人称が変わっても世界観を掴みやすかったです。
底が見えない結城中佐が気になりすぎる…!
『常に変化し続ける多様な状況の中でとっさに判断を下す能力──即ち、その場その場で自分の頭で考えることだけだ。』
そうだよね、信じられるのは自分の頭の中だけですよね。
そのための訓練や必要な能力も面白くて、私D機関に絶対に入れないなと思いました。
みんな地頭が良すぎる…!
『とらわれることは、目の前にある状況を見誤る第一歩だ。』
生きていれば無意識的にも意識的にもフィルタは生成されていくので、自分の判断基準に余計なフィルタがかかってないかは自分で気づけない部分があるんですよね。
『「何かにとらわれて生きることは容易だ。だが、それは自分の目で世界を見る責任を放棄することだ。自分自身であることを放棄することだ」』
本当にそう…!
誰かが作ったルールに則って生きた方が自分で考えなくていいから楽だけど、それが合っているか間違っているかは自分で考えないし、もし間違っていた時にはそのルールの運営者に責任があることになる。
その生き方って楽しいかな?と思って日々生きてたんですけど、私は自分で考える責任を放棄したくないし、自分自身であることをやめたくないから、自分で考えることをやめないんだな、とこの一文を読んで気づきました。
5話収録されているんですが、どれも読み応えあって面白かったです。
これは次作も読まなくては…!
