あじさいすきお "変身" 1900年1月1日

変身
変身
フランツ・カフカ,
川島隆
 人間のそういう"変身"って、ほんとにある日突然なのかもな。多少は兆候みたいなのもあるんだろうけど、「まあまだなんとかなるっしょ」と思いながらいつの間にか手遅れになってるのかもしれない。  「自分が稼がないと」みたいなのがやんわりとあって、上司からのプレッシャーもやんわりとあって、知らんうちに消耗していて、ある朝起きたら虫になっていたのかもしれない。  一度虫になっちゃったらもう何もできない。最初は妹が優しくしてくれていたけど、主人公が虫でいることに慣れていくのと反比例するように家族からも鬱陶しがられて、最終的にいなくなった途端に家族みんなで「虫いなくなってよかったね」ってポジティブに未来を考え始めちゃったりして。  仮面ライダーのせいなのかわからんけど、「変身」って自発的に変身するイメージがあるから、なんかあの題名が適切な翻訳なのかすらちょっと疑いたくなってくる。といって『変態』にしちゃうとぜんぜん話変わってくるし。
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